小説の構想やら更新予告やら短い話やら。
誤字脱字やら単語が中途半端に途中だとか色々あるけど気にしない。

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甘さ控えめ
2002年07月13日(土)

ああ きっと 君は本当は気づいているんだよ。

君が、どこかで俺が好きだって、

本当は、知ってるんだよ。



甘い痛み



恋愛とは常に痛みとともにある、と何かの本で読んだ。
読んだ時にはそれならば恋愛なんてしたくない、と思った記憶がある。
でも俺は今、しっかりと、恋を、している。


「ねぇ」



人に優しくするのには何時の間にか慣れてた。
人に囁きかけるのにも何時の間にか慣れてた。
人を騙すのには、何時の間にか罪悪感すら感じなくなった。
人を騙すのが、楽しくすら思えるようになった。


好きなんて、嘘でも言った。
それこそ数えきれないぐらいに。
愛してる、なんて言葉だって、数えきれないぐらい言った。
でもそれが本音か、と聞かれると嘘だ、としか答えられない。


だって本当は俺は俺しか愛していないもの。



自己愛主義者。
それで結構。ていうか事実だし。


それでも俺は君に出会ってはじめて本当の恋愛というものを知ったんだよ。
生まれてはじめて本気で恋をしたんだ。


嘘じゃない恋愛なんて初めてだから、余計にドキドキしたんだ。


「亜久津、口寂しいなら煙草じゃなくて飴をあげよう。」
「ぁあ?ンなモンいらね…」
「はい、あげる」


苦くて、甘い、コーヒーキャンディ。

「甘さ控えめだからまだ口寂しい?」
「…ンな事ねぇよ」
「…口寂しくなったら言ってね、キスしたげるから」
「てめェのキスなんかお断りだ」
「…きもちいいくせに」
「ッ…黙れ!」


笑う。
こんなにも、自然に笑えるのは君といる時だけ。
他のひとじゃそうはならない。
たとえば親友の南にだって俺はどこかで一線を置いて、嘘をついているんだ。
どんなに心を許したって、本当は全部を晒せないんだ。









何でだか、涙が、出た。




「何、泣いてんだよ」
「……泣いてないよ…」
「泣いてんじゃねぇかよ」
「…塵が目に入ったんだよ、大丈夫」

俺はそのあと大丈夫、と五回、呟くように言って、彼の肩に頭をあずけた。
彼は煙草に火をつけて吸い始めた。
俺はその煙草と先程のコーヒーキャンディーだなんて、おかしな組み合わせだ、一体どんな味になるのか、と思いながら目を閉じた。



嗚呼、この甘い痛みには、きっと中毒性があるのだ。
できるならば、永遠にこの痛みが続いてくれれば良い、だなんて夢みたいな事を思ってしまうから。


+++
今日はブレイドがロードショーでやっている。
この映画はやたらめったらかっこいいんだが、ちょっと、結構お洒落だと思う。悪役が特にな。
超好き。悪役ていうかフロストが結構好み。
でもブレイド自身も大好きですよ。可哀想な子だから。
2がすごい観たいがまだ観に行ってない。もう終っちゃった…?

どうでもいいがもう少し髪の毛を刈り込めば、父親がブレイドのコスプレできるとおもう。サングラスもそれっぽいのあるし。




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