小説の構想やら更新予告やら短い話やら。
誤字脱字やら単語が中途半端に途中だとか色々あるけど気にしない。

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城海
2002年06月09日(日)


「お前は俺に幻想を抱きすぎだ。」
「お前は俺に理想を求めすぎだ。」

睨み合うように、お互いの意見を言い合う。
意見の対立なんていつもの事だ。
俺がしたいと言えばお前はNOと言う。
お前がしたいと言えば俺はNOと言う。

嗚呼、それなのに、どうして終らないのか。
終われないのか。

どちらも報われないのに。何も得ないはずなのに。
お互いにそれを知っているのに。


「だからお前が嫌いだ」
「だけどお前が好きだ」



きっとからみ合うだけからみ合って、ちぎれてしまう。
俺等の赤い糸はそんなもの。
結ばれる事は無くて、絡み合って、そのうちプツンと切れてしまう。

どちらか一方がもう片方を捨てるのか。
どちらか一方がもう片方を殺すのか。
どちらか一方が壊れてしまうのか。

先の事なんてわからないけれど、
きっとこの運命の赤い糸ってやつは、絡まるだけ絡まって、いつの日か切れてしまうのだ。

ああ何で運命なんて残酷でしか無いんだろう。


「海馬」
「五月蝿い」

パソコンに向かう海馬の首に腕を絡ませ、そのまま背中から抱きしめる。
そして耳もとで囁く。

「………なぁ」
「何だ」
「……俺達どこまで行けんのかな」
「…何の話だ、凡骨」
「………………俺海馬の事好きだ」
「…それが」
「でもどうなっちゃうんだろうな」
「……何が…言いたい?」
「…………全部終っちゃうのかな、と思って」
「………どうせ死ぬときが来れば全て終るだろう?」
「そうじゃなくて…俺と、お前の関係が、さ」
「………………」

ああきっとこいつは肯定するのだろう。否定はしないだろう。
そう思って目をふせると、思い掛けない返答が帰ってきた。

「……俺はそんな事は知らんがな」

それは肯定と取ってもよいのだろうか。
それとも否定なのだろうか。

驚いてついつい目を見開く。
お前の顔はよく見えない。


それは否定か?
それとも肯定か?
………わからない。
ああでも、

「…………そう、だな」

俺は無意識に、笑顔になった。


+++
え、城海なのか…コレは?(痛)




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