母のタイムスリップ日記
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2013年12月12日(木) あれこれ考えてみた


お休みが続き この日記を訪問くださる方にご心配をおかけしております。

母自身 身体的な不調で辛い状態と想像できます。
それでも 介助を嫌がらず普段通りの暮らしができています。
よく頑張ってくれているなぁと感謝の毎日です。

母の身体はだんだんに硬くなってきており肩も肘も手首も内側へ内側へと入り込んできています。足の開きも狭まってきています。
緊張を解くのも時間がかかるようになってきました。
本当に坂道を転がるように…。
不調による緊張があるのではないかと想像できます。
小さいながらも臀部に褥瘡ができました。

介護+看護の暮らしが目前に来ていると感じる日々です。
ある時に 硬くなってきて動かしにくくなってきている左腕にこぶしを握り高く挙げぐるぐるとこぶしを回しました。
怒った表情はなかったのにです。
朝の検温の前に 両手で母の頬に触れ「おはよう」と言ったら「あつい!」と叫びました。言葉を口にすることも更に少なくなってきていたのに…。
こういう場面に出会うと驚くより先にとても嬉しくなってしまいます。

昨日病院で検査を受けました。
血尿が止まりませんので腎臓がんの疑いがあるとのことでの検査でした。
入院して検査を受けるのが早道ですが 通院検査としました。

腎臓と膀胱のエコーの検査を受け腎臓は問題なく 膀胱結石の疑いありとの結果でした。
膀胱に尿が溜まっていたり 息を止めることもできない母ですので検査技師の方がゆっくりと時間をかけて検査にあたって下さりその姿勢に心打たれました。

エコーの検査を受けて泌尿器科の医師は更にカメラで膀胱を検査。
幸い石は見当たりませんでしたが 石になる前段階の物が膀胱内に浮遊していていてそれが血尿の原因と特定されました。
母の膀胱は劣化しており(年齢のせいでもあるとのこと)収縮しないので残尿しやすい環境であり浮遊のが生じるのだということでした。
近い将来 カテーテル使用で尿を強制的に排出することになる。
今導尿してもいいくらいというのでした。
カテーテルは毎日交換が必要なので介護・看護の訪問看護を利用し 訪問診療も必要になるというのでした。
そして在宅は無理だから…と。
公立の病院で利益優先にするところではない。
今どき 高齢者を積極的に受け入れようとする姿勢には感服しました。

「在宅で看取りたいのです。今日の検査の結果を持ってかかりつけ医師と相談してみます」と伝えました。
若い医師は 「僕は毎日午前中ここで診察していますので診察予約前でも困ったらいつでも来院してください」と言ってくださいました。
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病院にいる間そして家に戻ってからも母はとても不安そうな顔をしていた。
「悪い病気じゃないからね。毎日大変なのに我慢してくれてありがとう。ほんとに偉いね」と母に話しかけた。
「病院で暮らしたい?」「家がいい?」と思わず聞いてしまった。
母は懸命に考えている風だったがうなずくまでには行かなかった。
「ごめん。○ちゃんの思うようにするからいつでも言ってね。必ずそばにいるからね」と伝えた。
母はじっと私をみつめていた。
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昨日は カテーテルを使うかどうか散々悩みました。
自分の考えでやめてしまって母を苦しめることにならないかとも思いました。
…医師は最初は痛いかもしれないが慣れると痛みは感じなくなりますし今より楽になるのですよというのでした…

昨日夕食後から利尿剤を使い始めました。
一晩様子をみて「これは大丈夫かも」と素人ながらに感じました。
ちょっこと灯りがともったように感じました。

かかりつけ医のところに出向いて相談しました。
昨日から服用した利尿剤の効果が良いなら導尿しないでも大丈夫じゃないかな。ということでもう少しこのまま様子を見ていくことにしました。

今回の血尿に関しては様々な人の話を聞いてきました。
それぞれ考え方があり対応も違っていました。
今更始まったことではないけれど どれが母に合うかと考えるのはそばにいる私の責任なんだなと感じました。

このところ 母の水分摂取にかなりの時間をとっていました。
母にとって苦しいことだけれど血尿が出るのとどっちがいいのかと自分に問いかけながら日々。
食事の摂取量も徐々に落ちてきているので工夫が必要になってきました。
母の様子を探りながら すでに看取り終えた方の声を思い出したり聞いたりしながら自分なりに接して行きたいと思っています。








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