母のタイムスリップ日記
DiaryINDEX|past|will
おとといの事。 お昼ごはんの時に お口直しに「くずきり」を準備した。 ところてんを突くようにしてくずきりを器に盛り 黒蜜をかけた。
このところ 甘味物は嘔気を起こさないと気になって避けていた。 賞味期限も気になり早目に食べきらなければと思っていた。 気温も下がってきているのでキーンと冷やして…という訳にも行かない。 季節外れのデザート。
一口運ぶと母は「うふっ」と嬉しそう。 運ぶたびに「うふっ」 甘い物食べたかったのだなぁ。 黒蜜物は 好んでいたもの。
夕食後は果汁100パーセントのジュース。味は何だったか忘れたが これも母は「うふっ」と嬉しそうだった。
そしてその晩 就寝中も寝言を言って笑っていた。 甘味のおやつ…お楽しみに取り入れてもいいかなぁ。
今日の夕食のおでん。 お汁を口に運ぶと「うふっ」と私をみた。 これも気に入ったのだろう。 お粥もおでんもはふはふしながらよく食べてくれた。 別立てのゴボウの豚バラ肉巻きも美味しそうに食べていた。 ごぼうなんて 直径5センチほどの太い物だが…。噎せもなく食べていた。 2年前は 食べているうち傾眠して肉なんて恐怖の食材だったのになぁ。 と夕食時は幸せいっぱいの表情だった。
がデイから戻った時には とても辛そうで「あ〜ん」と泣いた。 「どうしたの?」と聞くと「はら。。。。」 幾度聞いても「「はら。。。。」と言う。 「お腹が痛いの?」と聞いても反応はない。 どうかなと思ってトイレ誘導。 今日も「大」が下りてきていた。お腹もゴロゴロしていた。
母は 会話ができる状態ではない。 単語若しくは主語述語程度の言葉が時折出る程度。 「痛い」と言えたとしても「何処が痛い」なんて言い表せない。 それでも「どうしたの?」と聞いた時に「はら・・・」と言えた。 会話といえるほどではないし デイやショート先の職員が聞き取れる訳ではない。 でも聞かれた事を理解して言葉にしようとしたのだと思うのだ。少なくとも私には理解できた。
夕食前に柿を半分食べた。 口が空になれば 手で催促の合図。口に運べば 静かに頷くのだ。
こんな小さなことだが 今は大切に思えるひとこま。
今日も就寝してから寝言が聞こえた。 傍に行くと誰かと話している風で うんうんと頷いていた。 楽しい夢をみているのだろう。
いつも誰かの手助けなしでは暮らせない母。 夢の中くらい 1人で自由に楽しんで欲しい。
|