母のタイムスリップ日記
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年内には 訪ねてみたいと思っていたおじ夫婦の所にようやく出かけた。 家の内外の片付けをしておかないと困る事は目に見えていたのだが...そうなると何時出かけられるか判らないので...。 グジュグジュした思いを振り切った。
バスと電車を乗り継いで。 おじ夫婦は 昨年新設の特養に入所したのである。 従姉妹の話では ケアマネからこの機会を逃すと施設入所は 難しくなると進言されたらしい。 おばは イロウ設置と言われた時期もあったというが 設置せずに乗り切ったようだ。
施設はユニット制で おじとおばは同室になっていた。 入所当初は別々だったのだが 施設側の提案で同室になれたようだ。
おばは私をみて知っている人と認識できた。 でも名前までは判らない様子だったので此方から名乗った。 すると「太ったね」と言う。 私は 体重は増えていないが「そうかしらね」と返事した。 おじと話もした。 おじは 思い出せない様子。 でもこのおじに 中学・高校と入学の度にお祝いの品を戴いたのである。 母に対する思いと同じで「思い出せなくとも此方が覚えているから...」と思う。
故郷の話をしたり 親戚の話をしたり...そのつど笑顔が見えた。 おじは多くを語らないけれど目がウルウルして鼻水が出ていたところをみると何かを感じているのは間違いないと確信した。
今日は喫茶店開店日のようで そこに出かけてお茶を飲んだ。 勿論職員に食べ物についても確認した。 おじは時折自力で食べる事を忘れると言うので時々介助しながら...。 おじもおばもビールが好きで 甘い物は好まない。 だから「ビール出るの?」と聞いたら「そういうことはない」と言っていた。「今度は 外に出ていっしょにビールを飲みましょう」と言ったら2人とも にやっとしていた。
ちょっと庭に出て外の空気を吸って貰った。 おじもおばも外に出る事はそう多くないらしい。
お茶からユニットに戻る頃 おばは 思い出した。 そして娘の名前を言って「変わりないか」と聞いてきた。 変わりないことを伝えた。 記憶が繋がってよかったと思う。
その後2人の肩をマッサージしていたら 同じユニットの方が「あんたがいるとテレビが見えないよ」と怒った。 見えない訳ではない。 職員が「ヤキモチですか?怒らないで...」とその人に言っていた。 此方は充分承知しているので おじとおばの肩を揉み終えてから其の方にお詫びした。そして肩を揉ませて戴いた。 そう長い時間ではなかったが「ありがとう。気持ちいいよ。もういいから」と言われた。
2時間ちょっと施設で過して暗くなりかけたので 施設を後にした。 年を越さないうちに逢えてホッとした。
あいつが 最初に転居した家に近い所で 一緒に歩いたことを思い出した。 なんとなくあいつの気配を感じて嬉しかった。
買い物をして戻ろうと思っていたが とっぷりと日が暮れてしまったので全てを買い揃えるまでには行かなかった。 明日 母が戻る前に買い物に出なくちゃねぇ。
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