母のタイムスリップ日記
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2010年11月03日(水) 来客効果?


朝から多弁な今日の母。
リズムとイントネーションから何かを話しているのは間違いないのだ。
そこに 関連のない単語がはっきり聞き取れる。
だから耳に入った単語を母に向って話すと母は「通じている」と思ったかのようにハッと視線を合わせて頷く。
今日は こんな会話が多かった。
「会話じゃないよ」と言われれば 「確かに…」なんだけれど。

朝食後 洗濯機を廻しながらシャカシャカと片付け。
午後来客の予定が入っているのだ。
少し前から判っていたのだが 片付ける気力が湧かず まあるくまあるく掃除機をかけるのみだった。

片付ければ角が現れてそこには埃が…はお決まり。
掃除機をかけて 雑巾で拭いて…パタパタと作業した。
ここまで腰が上がらなくなったという事は 大掃除なんて気の遠くなる話だと思った。

外を見ればくっきりとした青空だ。
あぁ こんな日はお散歩できるのになぁと思う。
「本当か?」「来客お断りの逃げ口上では…?」と言う声が自分の後ろから聴こえそうだ。

昼食前には何とか片付けて 昼食介助。

おやつのセットをして来客を待った。
予定の時間を少し過ぎて来客が見えた。

それから2時間ほど男性5人のチームとおしゃべり。
「94歳よりずっとお若く感じますね」「とてもよい表情をなさっていますね」
「足取りもしっかりしていますね」「認知症とは思えない表情です」と。
どうやら施設に入所中の人も見ていらしたようだ。
「いえいえ いつもこうではありませんから。今が程よい時間なのでしょう」
と説明した。
母は話しかけてくる人をじっと見つめて その後私へと視線を移す。
「いやぁ 見つめられると…」
「そうでしょ。見透かされる感じがしますでしょ。この目に出会うとね 出鱈目は出来ません」
「そうですね。そういう視線ですね」

嬉しかったのは「お母さんお幸せですね」という言葉がなかった事かな。
2時間近い時が過ぎて皆さんが帰られて…。

それからの母 ちょっと疲れた表情。
やはり見知らぬ人に囲まれて 明らかに自分の事を話していると感じていたのだろう。

でも しばらくすると何だかゆったりと甘えてくる。
甘えてくるというよりも「ここにいていいんだ」「邪魔じゃないんだ」といった風なのである。

そういえば 施設から戻った頃は よく「ここがおうち」「いろんな事いっぱい教えてくれてありがとうね」「〇ちゃんがお母さんで良かった」とよく話しかけていたが 最近言ってなかったなぁ。

「ご飯食べよう。お腹が空いたでしょ」というとしっかり頷いて夕食となった。
しっかり食べて 終える頃には和やかな笑顔を見せてくれた。

食後休息をとって母の部屋に移動。
気温が下がってくると母の足も冷たくなってくる。
洗濯物をたたみながら 椅子に座っている母の足を私の膝の上に乗せるようにしている。
膝の上の足は しばらくすると温んでくる。

そうやって足を暖めてベッド移乗。
1月に我が家に戻ってコタツを使うことなく冬を過した。
さて今年の冬は…。


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