母のタイムスリップ日記
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2010年08月06日(金) 狩りの目的は?

朝 母と共に黙祷を捧げた。

今月は デイに行く時間が9時前となっている。
生協の受け取りも替えたため 今日こそ美容院に出かけようと思って身支度を整えていた。
そこに電話が…。
「精神科医とケアマネから紹介され電話してみました」とか細い声。
数日前にも「精神科医からの紹介で…」と電話を受けたばかりでその方かと思ったが初めてだということだった。

会のことを聞かれて定例会の日取りを伝えると「お逢いしてお話を聞いて貰えますか?」と。
「デイに出かけている時でないと外出できないので…都合の良い日は?」と聞かれ 早速今日お逢いする事になった。
介護仲間にも連絡して 急遽時間を作って貰うことにした。

部屋の使用届けをしている時その方が見えた。
直ぐに移動して お話をお聞きした。

「こんなこと話してよいものか…」と遠慮がちに話してくれた。
認知症の介護についてタブーなんてない。
思っていること感じていること困ってること何でも話してみると良いのだ。

高齢者世帯だが お子様は近隣に住んでいて 毎日顔をみにきてくれたり電話をくれたりと実にうまいチームワークが取れている様だった。

それでも子供たちにも話せない困ったことがあると言う。
お話は 当事者も介護者も共に困っていることだった。
介護者が戸惑う気持ちは 過去の私にもあったことなので「同じ思いをしたことがあり お気持ちお察しします」と伝えた。
「でも 時間を経てみると実は当事者もその事では困っていたのだなと理解できるようになりました。今でも そういったことはありますが それを避ける方法もあるし 進行と共に感覚が鈍って工夫すればそういった事もできなくなってくるのですよ」と伝えた。
同席してくださった介護仲間も「ヘルパーとして訪問している時に そういうことは起きていた。その原因は…」と事例をあれこれ挙げて説明してくださった。
「私もそうですが 原因が判っても受け入れることもなかなか難しいですよね」とも伝えた。
そんなお話をしているうちに「うちだけではないのですね」と呟かれた。

短く要約してしまえばこうなるが…。
「会に出て話すのは…」と電話では話していらしたのだが 次回の会には是非出かけてみたいと言って下さった。

「こんなことして情けない」と思うのは 初期ならばこそ。
そして恥ずかしいので誰にも話せない。
でも 聞いてみれば「なぁんだ そうか。何処にも起きていること。原因もあるのかぁ」と判ってくると少しだけ安心できる。

愚痴を聞いているだけでない。認知症の症状も理解して頂けるように工夫する。押し付けではなく この先双方が楽でいるための工夫みたいな話もやんわりと…。
話を伺い また此方も教えられる事があった。

お話が終わって 美容院行きを諦めて 買い物をして家に戻り夕食の支度を始めた。

母が帰って来て何となくおとなしい。
ちょこっとおやつみかんと羊羹を食べてもらった。
羊羹といっても 少しもちっとした羊羹。
夫のお土産だった。
これがお腹を満たしたようだった。

それからトイレ誘導して「大」「小」
落ち着いたので それから夕食の仕上げ。
待っている時うふふと笑い声も聞こえた。

夕食は順調に食べ終えた。
今日もレバニラ。
あらかじめ筋を切ったつもりだったが まだ足りなかったようで箸で捌きながら…。でも ひょっとしたら前回より質が悪かったかも。
購入した店が違っている。
母はレバーが好きなので 嫌がらずに食べてくれる。
私は 得意ではないのだが 薬と思いながら食べる。
親子でも好き嫌いは違っている。
レバーはコレステロールも多いかと思い トマトや寒天ゼリー等も摂取してもらった。

食事中から目を瞑ったまま 1人の世界に入り込んでいた。
不快とか不安そうな表情はなく ふふっと笑ったり手指を動かして…。
そのうちに眠そうになったので トイレ誘導して母の部屋へ移動。
ちょこっとテレビをつけたら 幸い見入ってくれたのでそばで洗濯物たたみをしていた。
食後一時間半くらい経過したころコックリと居眠りを始めたのでベッドで休んで貰う。

昨日 娘から聞いた話。
昨今話題の行方知らずの高齢者のことをある人が「100歳狩り」と表現してるという。そうとも言えるねぇ。狩る目的はなんだろうか?


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