母のタイムスリップ日記
DiaryINDEXpastwill


2010年02月08日(月) 優しいまなざしに感謝


先日 母が珍しい動きをしていた。
首を少し廻したり 肩を上げたり…という動作。

肩こりの強い私は一年中見られる動作だが 肩こり知らずの母は そういう動きをしたのを見たことがなかった。

その日は 介護者の会の研修会で6時間ほど外出。
見知らぬ人から 挨拶されたりしていたし 介助されたりだった。
特別疲れた表情もなく 機嫌も良好で心配ないように見えたのだが…。

あの日以来 そういった動きは全くしていない。
やっぱり緊張を強いたせいだったのだろう。

今日は 午前中 利用者さん訪問。
何時 ご親族から電話が入るかとドキドキしていたが 特に連絡もないので
待っておいでだろうと思って出かけた。

病室に入ると「はなさん 目薬お願いします」と言われた。
酸素吸入している訳で よい状態ではないのだが意識ははっきりしておいでだ。直ぐに目薬を点した。
口の中に白い物が見えたので 口腔ケアのブラシを使ってお掃除。
それから アロマオイルで手足をマッサージ。
持参したお湯でタオルを湿らせてオイルを垂らして 首や顔を拭いて差し上げる。残りのお湯を洗面台の中に入れて栓をしてオイルを垂らした。
「ん ほっとするわ♪」と言われた。

暫くすると「引き出しに入っているコーヒーを熱いお湯で入れてください」と言われた。「? 珈琲 何時買ったのだろう」と引き出しを見てみたが 見当たらなかった。
「珈琲を飲みたいのですか?」とお聞きすると頷かれた。
売店に走って温かな缶コーヒーを購入し戻った。

丁度 看護師さんがみえたので「珈琲を希望なさっているのですが希望を叶えて差し上げてよろしいでしょうか?」と伺った。
暫く沈黙。
「先ほど 口腔ケアをしたのですが 珈琲で口腔ケアって感じで差し上げてみて良いですか?」と駄目押し。
「いいですよ」と返答戴き希望を叶えて差し上げる事が出来た。

利用者さんは コップに入れて自分で飲みたかったのだが…ベッドを起こせば心拍数が上がるので無理は出来ない。
そこで 吸い飲みに30ccほど入れて差し上げ 水のみを渡した。
自分の手で持ち飲まれた。

暫くして 看護師さんが見えて 吸引。
珈琲は 食道に痞えていたという事だった。
「吸引は嫌ですよね」と看護師さん。
「私 吸引拒否の遺言を残したいくらい」と。
そこで「吸引に変わる良い方法を探せたらいいですね」と話題を替えた。
私も同じ気持ち でも終末期にはついてまわる。
父の時には 「痰が吸引されて気持ちよくなったでしょ」なんていったものだけれど 年月を経てそういう物ではないということにも気がついてきた。
「なかなか死ねないものですね」と利用者さんは言われるが 終末期は 当事者にも家族にも辛い時期だとつくずくと思う。
「私 いっぱい学ばせて戴いていますが もう少し 私に教えて戴きたいことがありますから まだ 頑張ってくださいね」と…。心底そう思っている。

活動を終えて 家に戻って夕食の準備。
デイ帰りの母を其の儘 罹りつけの医師の所へ通院。
低温やけどの処置である。
今朝見るとやけどの周囲が腫れてきてるようにみえたので…。

無事処置していただいて ビルのトイレへ立ち寄った。
母のトイレタイム。
多量の「小」排出。外出先なのに間に合って良かった。
トイレで母をみていた方が涙ぐまれていらした。
昨年 お母様を94歳で亡くして 母を見ていたら急に思い出して涙が零れたと話してくださった。
出会う人 出会う人 母を見て優しいまなざしを下さる。
そういう年月を経たのだと感じ入る。
これも街に連れ出しているからだろう。

家に戻ろうと思った時お粥のタイマーを入れるのを忘れてきたことに気が付いた。そこでパン屋さんに立ち寄って 食べやすいパンを購入。
母はお腹がぺこぺこだから炊き上がるまで待ってとは言えない。

家に戻って 大急ぎで食事を温めて夕食。
美味しそうにパンを食べてくれてホッとした。
冷凍しておいたハンバーグがあって良かったわ♪

食後も機嫌よくニコニコ。
9時を廻る頃には眠そうな目つきなので トイレ誘導後就寝。


はな |MAILHomePage

My追加