母のタイムスリップ日記
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2009年11月29日(日) みんなで ワッハッハッ!

 
 母の所に行く支度をしている最中 電話を戴く。
丁度 お粥を保温する作業の時だったので ちょっと時間を戴いて保温袋に詰め込んでから。
10分と言っていたけれど おそらく10分では片付かない事が予測できた。
遅れるのを承知で話し込む。

私がパタパタとしている事はご存知なのだけれど 知り合って間もないので此方のタイムスケジュールは ご存知ないので致し方ない。
その上 相手にも時間の都合もあるだろうしお急ぎでもある...折角繋がったのだし...話せる時に話しておきたいしなぁ。

と言う訳で 暫く話し込む。おそらく30分ほど。
相手も時間を気にしてくれ 今週お会いして再度仕切りなおしする事になった。ヤレヤレ。

食事開始ぎりぎりに滑り込む。
職員が母に声を掛けて下さった。
それでもなかなか目覚めない。
「食事に...」と言う事だったので トイレ誘導を先にさせて貰うと勝手を言わせて貰った。
誘導はしてくださったとのことだがパットを替えてくれたということだったので...。

トイレ誘導するとパットはぐっしょり。
便座に座ると「小」も「大」も。
昼食前に誘導するのは こういう意味がある。
食べ方ものんびりなのでそれ以上に食事中の我慢を強いたりできないなと言う想いがある。
食事時間が延びて 職員には迷惑をかける事になるのだけれど それでも出かけた限りは守ってあげたい。

その後食事介助。
食事の間は座位が保てる。いや食事の時だけではない。
母に興味が沸けば座位は保てる。
職員の言葉を借りるなら覚醒していない時が立位や姿勢保持が難しいと言う事だ。
覚醒していない時というのは 母の立場から言えば 集中できないから寝ると言う事である。
どっちも正しい事だと思うけれど...。
捉え方は 職員と本人とは違うのだと感じている。

施設の食事は 柔らかコールスローと味噌汁とカレーライスとゼリー。
家からは柿と羊羹。
これ等全て食べ終えて1時間。
居眠りもせず笑顔いっぱいで食べてくれた。

口腔ケアを済ませて 足首の運動をして貰ってから立位し歩行。
この所かかとが以前より着くようになった。
一時的か判らないが 足首の運動とアキレス腱を伸ばす事ようになってから大分改善されたと思う。それと上履きのかかとの部分にフェルトを重ねて敷いていることもかな。

入所者の1人が「遊びに寄って!」と言ってくれた。
母と遊びに寄らせて貰った。
その方と足の運動をして 後はちょこっとマッサージ。

母のトイレタイムのため一旦居室に戻った。「小」排出。
そこへ訪問介護でトイレ介助に入ってくださった。
同時に入所者の方がお二人で母の部屋に遊びに見えた。
「人の部屋に入るのは 初めて...」と嬉しそう。

「まぁ ここには畳もあるねぇ。懐かしいなぁ」とニコニコ。
「どうぞどうぞ お入りください。座れますか?」と聞くと「座れますとも。。」と畳に正座なさった。職員が「お茶でもお持ちしましょう」といってくださった。
空っ茶を飲みながら 歌を唄う。
「私は最近 直ぐに忘れてしまってね。でもこうやって一緒に歌ってくれると思い出せます」と喜んで下さった。

「此の頃自分の年忘れちゃってね。頭が変なんですよね」
「私も忘れっぽくて困っていますよ。物忘れを独り占めしないでね。私も同じなんですよ。ところで何年に生まれました?」
「大正〇年」
「あらら 母は大正〇年ですので 母の方が上ですわ」
「そうですか。私よりふたつ上なのですね」と言いながら次の場面では
「私大正〇年生まれ この方は私よりお若いですね」と母をさして言う。
「いえいえ 大正〇年生まれなんですよ」
「あら 私よりふたつも先輩。若いですね」
こういう会話がエンドレス。

母が病の初期の頃 応えるのも面倒になって紙に書いて渡したっけなぁ。
これが 結構母を傷つけてしまって...。

そばに居る認知症でない方もニコニコ笑ってそばに居て 母もニコニコ笑って座っている。

母のお得意の牛若丸の歌を唄うとなんと母と同じように振付けた動作をなさる。此方は 飛び上がらんばかりに嬉しくなってしまった。
母はもう話せないし動作も付けられない。
「母も同じようにしてましたよ」と言ったら「だってこの歌 はやったんだもの...」と話してくださった。
「そうだったんだ。母からは聞けずじまいだったけれど 判ったぞ!」

この方は 忘れてしまう事も理解しておられる。
昨日も「〇さんが今日お休みなので 明日聴いてください」と職員に言われて
「私 忘れてしまうから紙に名前書いてください」と頼まれた。
ところが紙を取りに行って戻って見たら「私が聴こうとしたこと忘れてしまって...一体何を聞こうとしていたのでしょう?」と質問されてしまった。
何を知りたかったのかまでお聞きしていないので ちょっと困窮。
他の職員に「何を聞いていましたか?」と聴きまわっていらした。
また 私のところにきて「〇さんと書いてください」と言われて「〇さん」と書いたら「何をする人だっけ?」とそこで担当の役割も書いて差し上げたら「ありがとう」と感謝された。

今日も「私の母なんですよ」と伝えたら それはきちんと覚えられて「あなたのお母さんですか。おとなしい方ですね」といってくださった。

唄い終わってからお手玉を取り出して遊んだ。
「これこれ これも流行っていたのよね」と遊び始める。
ところがうまく行かない。
「昔は3つも4つも持って出来たんだけれど もう目が見えなくて出来ない。あははは」と。「手も思うように動かない。あははは」と。
母にはボールを持たせて参加して貰い 後の二人はお手玉遊び」
「あれ また失敗」その度に「あははは。昔はもっとうまく出来たのに あはは」
そのうちに 数を少なくして上手に出来るようになった。

お次は塗り絵。
「お好きですか?」
「うん 昔はしたけれど 今は目が見えない」

率直に今の想いを語ってくれる。
此方は その方の冗談めいた話に笑い転げてしまった。

この方は 入所して間もなくて 先日のお財布の件の方。
あの時は 怒ってばかりだったんだ。

施設でこれだけ大きな声で笑ったのは久しぶり。
母との会話も殆どないし...。

母の居室に集まったみんなで笑い転げてしまった。
母もこの間居眠りひとつない。
いつもなら 1人でこっくりこっくりする時間。

1時間ちょっとの時間だけれど とっても貴重で楽しい時間だった。
そうそう 母ともこんなこと言い合って笑い転げた時もあったなぁ。
あまり笑うと「笑うなっ!」って怒られたこともあったなぁ。
怒ったり 泣いたり 悲しんだり...本当にいろいろあった。
此方も負けずに怒り返したり...。

入所者の方は 同じ話の繰り返しになったりするけれど 根っこが優しい。
気持ちの休まる1日だった。
職員もこれくらい楽しめたらいいのになぁ。


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