母のタイムスリップ日記
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今に始まった事ではないのだが 更に強まったと感じる事がある。 トイレ誘導すると母は「ここは 何処?」ととても不安そうにトイレ内を見渡すのだ。 「ここは ごふじょうよ」といっても「?」と言う表情。 「判らない?」と聞いても「?」と言う表情。 判らないと言う事の不安は かなり究極にきているようにも感じる。
それでも まだ 思い出せる日もあるのでこちらも救われる。
こんな調子なので トイレと言う意識もないように見える。 排泄については 意識が残っているので罪悪感にさいなまれているようにも見える。「辛いよね」とつくずくと感じる。
ご飯を食べる時も 母は危ないと感じて反射的に歯で食べ物が入らないようにガードする。 「あら まだ残っていたのね」と言うと頷く。 「ごめんね」と謝れば 頷く。
本人の意思に合わせて介護していく事は 時間を要する。 でもこの時間が 母を支えていると思うと貴重な時間だと思う。
さて今日は 思わぬ発見をした。 暫く以前に 「大」の中に丸飲みしたと思われる大豆を発見した。 その時に「豆も噛めなくなったのだな」と思った。 だから 母の好きな甘い煮豆も運ばなくなっていた。
今日 自分のお弁当におたふく豆の甘煮をいれていった。 噛むことがうまく出来ない今日の母。 冷たいゼリーで刺激しながら何とか噛む事を意識して貰ってた。 「ちょっと試みてみよう」という軽い気持ちで 小さくカットしたおたふく豆を口に運んで見た。 その瞬間 じっと私を見つめてにやりとした。 そして ゆっくりと咀嚼を始めた。
お豆腐 トマト ゼリー オクラ 長いも等のど越しの良いものに限定していたけれど 食の偏りが気になっていた。 おたふく豆で 目から鱗。
偶然の産物なのだが まだまだ食べるための工夫はできそうだ。
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