母のタイムスリップ日記
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2009年06月14日(日) やっぱりなぁ


夫が仕事に出た後 昨日おさぼりした菜園の手入れに出た。
朝は まだ涼しく気持ちよかった。

菜園をみて 手入れしてないのに落花生が芽を出していた。
先日 友人と出かけて以来なのだ。
その時に 介護仲間がきゅうりやら茄子やら手を加えて下さっていたことに気がついていた。
いつもいつも 気に掛けて戴いて感謝なのだが 申し訳ないなとも思っている。ちゃんと手入れしてれば 余計な心配をかけないのだから 何とか踏ん張らなくちゃと思うのだけれど ついつい出そびれてしまっている。

先ずは草取りから。
かなり育った草達。でも 種をばら撒かれたり 作物の栄養を取られては ちょっと迷惑。うちだけならいいけれど 他の人のところへ飛んでいく事もあるのだから…。
草を抜いていると土の中のアリ達が慌てて移動する。結構大量。
少しならあまり気にもならないが 大量だとちょこっとゾクッとするのが此の頃である。
畑の隅に残したルッコラの種を取った。
せっせこせっせこ作業をして あらかたの草取りが終わった。

きゅうりには黄色の花がいっぱい。
気温が低いせいか 葉が白っぽくなっている所があったのではさみで取り除いた。
少し大きく育ったきゅうりがあったので2本収穫。
手入れもせずに収穫だけなんて申し訳ないなと思っている所に 近所のグループホームの方が職員とお散歩に見えた。
ホームの人へ初取りを食べて戴くことに決め 差し上げた。
職員の方は「早起きは三文の徳だね」と入所者の方に話されて 捥ぎたてのきゅうりを渡していた。
二人の入所者の方は「うわ ぽつぽつがあって…」と喜んで下さった。
ホームの方は そう多くはないが 2本をカットすれば みんなの口にちょこっとは届くだろうと思った。

他に春菊を刈って 小さめのきゅうりを3本収穫して家と母の所へ持っていくことにした。

洗濯機を回して家を出てきたので 脱水も終わっていた。
それらを干してから 遅い朝食。その後 お弁当を作って 母の所に向かった。

ソファーに座った母は 舟こぎ状態。
朝は機嫌よかったと職員が伝えてくださった。が 不消化の「大」を排出しているとも。
昨日のヨーグルトで一発である。
全く効かない時もあるが 乳製品は 結構弱い。マグも服用していないのだが…。

昼食前にトイレ誘導して お腹に薄荷油を塗って「大」排出少量。
それから 昼食開始。
持参したきゅうりを入所者や職員に試食していただく。
母の口にも運んだ。モグモグと口に入れていたので安心していた。
ふと気がつくと 母なみだ目。
ギョッとした。噛んではいたけれど 種の部分だけで小さな塊を其のまま飲み込んでしまった様子。
口を開けて貰った時には ちゃんとその形で存在していたのだが 見ていない時に喉に詰まらせて自力で戻したのだ。
肉に続いて2度目。油断禁物である。
当たり前のことが できなくなっていく怖さを再認識。
きゅうりは危なかったけれど トマトやメロンは大丈夫だった。
メロンを口にした時の母の表情は 格別。
味は判っているんだといつも感じている。

食後 のど自慢をみんなで見た。
入所者の方で 鐘がいくつ鳴るか予測のうまい方がいて 施設内の審査委員長をして頂いている。
今日もばっちり。
みんなが笑えば 母もつられて笑い出す。
日曜日の恒例は のど自慢視聴となっている。

その後 少しチャンネルを変えて「噂の!東京マガジン」
文字も適度に出て テンポも程よく みんな楽しんでみていた。
母は 途中で介助の時間となって居室に移動。
トイレ介助 整髪 口腔ケアをして頂き その後 お散歩に出た。

歩行がだんだん危うくなっているので気が気ではない。
少しずつ バランス感覚を取り戻せないものかと焦っている。
無理なら 室内歩行に切り替えるけれど…。
母は玄関前に移動しただけで 外出を感知する。
でも何処かで 歩く事への不安も感じ始めていると思える。
それでも 踏ん張って外へ出た。
荷物は持たず 極々近くを歩こうと思った。
それでも 休み休みしながら 駐車場を抜けて小山のある公園まで行き着いた。ちょこっと水分補給して 更に公園の中に入り込めた。もくろみは 小山のぼりだけれど 無理をするつもりはなかった。

公園の奥に行き着いて 大きな石に腰掛けていると 入所者がご家族に車いすを押して貰って見えた。
母のフロアとは違う方だが 入所は同期。
仕事をなさりながら息子さんが面会に見えるのだ。

今日は 車いすに傾斜して目を瞑っておいでだ。
話しかけても 目も開かれない。
手を握っても反応はない。諦めている表情なのだ。
でも 息子さんが奥の手で「アイスクリーム」を口に運ばれた。
「駄目かもしれないなぁ」と呟かれたその直後 その方はぺろっと口を動かされた。
目を開けられる事はなかったが アイスクリームは確実に召し上がっていらした。感動!
息子さんも 最近 施設での介助以外の時間での話しかけが激減している事を嘆かれておいでだった。
話かければ 反応は多くなると感じられている様子だった。

とっても優しくお母様を包み込まれていらした。
でも10年前は もう駄目かと思っていたとも。
命を頂き ここまで踏ん張ってくれている姿に感謝なさっているんだなと感じた。
おそらく 相当おつらい事があったのだと感じるのだ。
それでも 年月を経てたどり着いた思いに時間が大きく作用しているのだろう。

石の上に腰掛けた母が だんだんつらそうな表情になって左傾斜が強くなってきたので 先に施設に戻った。
ゆっくりゆっくり歩きながら…。
おやつの時間は飛ばしてしまったけれど 穏やかな時間が過せたので それも良しということだ。

施設に戻ってトイレ誘導し 水分を少し補給してホールへ移動。
テレビに見入った母をみながら そうっと施設を後にした。

1日を終えてみると 毎日感じていたけだるさが消えている。
ちょっと無理をしても動いてみると体が軽くなる。
このことは 複数の介護仲間と話題になっている。
幾度も経験して判っていても ついわが身を庇ってしまう。
今日 また その事に気が付いたけれど また 同じ事繰り返すのだろうな。


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