母のタイムスリップ日記
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昼 携帯が鳴った。 電話に出るとテレビの音だけ聴こえて 相手の声はしない。 直ぐに誰か判ったので折り返し 電話した。 介護仲間で 90歳で奥様の介護をなさっている介護仲間である。 携帯で電話をしてもなかなか通じない。 こちらの声が聴こえないために 通じているのが判らないのである。 家電で再度電話をかけた。 ようやく通じた。 困っていないかといつも気になるので気がつくと折り返し電話を差し上げるようにしている。 ケアマネとうまく行っていない様なので 地域包括と連絡をつけて話し合って貰っていた。 暫く音信がなかったので落ち着いたのだろうと想像してた。
介護者の会の日に入院なさって ようやく退院できたので報告のため電話を下さったのだった。 ケアマネも無事代わり 介護サービス利用は順調に言っているとのことでホッとした。
午後母の所に出かけた。 母は ソファーに座っていた。 娘が送ってくれたので 娘の顔をみてにっこりしていた。
相変わらず腰が重く足の運びもよくないが酷くなってはいない様子だった。 居室に移って暫くスキンシップ。 にこにこ笑顔。
娘に振込みを頼んだので 暫くして帰って行った。 母は 娘に手を振ってさよならと言っていた。 私とはこうは行かないのだが…。 「ねぇ〜 孫が帰る時泣いていたの誰だっけ?」と聞くと何となく思い出したようでじっと考えていた。 暫くして急に「おとうさん」と呼んだ。 「お父さん(父の名前を言って)に逢いたいの?」と聞くと静かに頷いた。 「〇ちゃんの大事な人だものね」というと深く頷いてた。 「でもね もう少し待ってね。まだ 〇ちゃんには…」と言いかけて言葉に詰まってしまった。 何も本気で言わなくてもいいことだと気がついた。 母はほんとに逢いたいのだから「逢えたらいいね」と言えばよいのだ。
それから トイレ誘導し「大」少量。 暫く様子を見たが それ以上は見られなかった。
手洗い 歯磨きをして爪きり。 その後 おやつの時間となった。
外を見ると雨雲が広がり暗くなった。 大粒の雨が窓ガラスにぶつかっていた。 母の手をとって 窓辺に寄って 外に大きく手を出してみた。 母の手の甲にぽつんと当たったら 直ぐに手を引っ込めていた。 「雨だね」と言ったら頷いていた。 母の言葉が更に理解できなくなってきている。 今日 おもしろい言葉を発していて「ふむ」と思って記憶に留めたつもりだったが…忘れてしまった。
雨は強く降りだして雷鳴も鳴り響く。 「アッ」と思って娘に電話したら 銀行が混んでいてまだ用が終わっていないと言う事だった。 家に電話すると誰も出なかった。 洗濯物は…雫をたれるほどの筈。
用の済んだ娘が雨が降ったので迎えに来てくれた。 今日は そこで帰宅する事にした。
家に戻ったら想像通リで 洗濯しなおした。
夫も暫くは帰宅しないようなので 雨上がりを待って 菜園に出た。 雨がたっぷり降った割りに気温が下がらなかったが でも日差しのある時より楽に草取りができると思ったのだった。 野菜たちにはいろいろ問題が出てきているが そこは出来るところまで。 とりあえずは トマトを収穫した。 それから草取り。 腰を据えてじっくり抜いた。直ぐに汗びっしょりとなった。 ナスやゴーヤやブロッコリーを収穫した。
その後トマトの枯れた枝をはさみで切り落とした。 まだ緑の葉を残し花を咲かせているところもあるので 元気になって貰いたいからである。
家に戻ったら 介護仲間から報告の電話があった。 足が痛くて歩けなくなった介護者である。 地域包括の人が 次々に希望に合うようなサービスを探してくださったそうだ。たとえば 夕食の時間前に配達してくれる食事配送等も。 以前から 地域包括に相談するように薦めていたのだが…。 先の介護仲間もそうだが なかなか地域包括へのつなぎに踏み切れないようだった。 二人とも利用してみて 実に勝手がよいと判って貰えたようだった。 また デイの送迎なさるスタッフもただならぬ状態になっていることをケアマネに上げ ご主人のショートが利用できるように手配くださったそうだ。
「いえね 主人がショートに行ったら 痛みが軽くなりましたの」と笑っていらした。「そりゃそうでしょう。自分も辛いのにご主人の介護をしていたら 痛みだって増しますよ。だから 介護者は休息を取って建て直しを計った方がいいと伝えているでしょ」と伝えると「そういうことですねぇ〜」としみじみと話されていた。
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