母のタイムスリップ日記
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2008年07月11日(金) おっかない!


母は半分左に倒れるように傾斜して俯いてソファーに座っていた。
目視してわかっていたが 他の方に順番に挨拶して回り 母の傍にいった。
母は 顔を上げ 一瞥し また俯いてしまった。
よく見ると左手に入れ歯を持ち 俯いて口の中の食べかすを床に飛ばしていた。
居室からティッシュを持ってきて床を拭いて 入れ歯を受け取った。

「立ってみようか」と肩を支えると 腰が重く 立位するのにかなり 力の介助が必要だった。
立位してみれば 後ろ体重となっており支えを要した。
暫く 同じ場所に立位し ゆっくりと歩き出してみたら 思ったより足取りは確かだったのでホッとした。

そこに看護士さんが見えて 朝夕の痛み止め1週間服用したが 朝1回にして様子を見たいといわれた。
今日 様子をみてお返事する事にした。
痛みが落ち着いたなら 服用中止に異論はない。

居室に誘導し ギュッと母を抱きしめたら ウォンウォンと泣いた。
「トイレ行って見ようか?」ときくと頷くのでトイレ誘導。
便座に座る時 泣く声はいっそう強まったので「そうか」と思った。
お腹をマッサージした。
きゅるきゅるとお腹がなっていた。お腹がいつもより張っていた。
これは 苦痛だろうな。

暫くすると ちびりと出た。
それから 緩い状態で出てきた。中等量に少し足りないくらい。
一昨日出ていたので まあまあかなぁ〜。
暫く お腹を擦り 腰にシップを塗布。
お腹には アロマオイルを塗った。

ホールでは おやつが始まっているようだった。
手洗い 歯磨きを済ませて 落ち着いてからホールに誘導し おやつを戴く。
職員が「西瓜だけれど大丈夫かしら?」と心配してくださった。
「乳製品でない限り 必要かと」と伝え 西瓜を戴いた。

おやつを戴きながら 他の方とおしゃべりすると母は不安そうになる。
でも隣に座った他の方が 母の顔を見て話しかけてくれると 静かに頷いていた。
ストリー性のある話ではないのだが それでも目を見て話してもらえることが安心できるようだった。

おやつ後 居室に入った。
なかなか安定しない母を再度ギュッと抱きしめた。
私の背中を撫でながら「おっかないの!」と泣いた。
おっかないとは「怖い」という意味の方言である。

怖いことが具体的になんであるかは 言い表せない。
探りきれない事が申し訳ない気持ちで一杯となった。
でも 母には 信じて止まないキリストの愛がある。
聖句を読んで 祈って賛美歌を歌った。

母の胸に手を置いて「いつも ここに おいでですね」と伝えると目をウルウルさせて静かに頷いた。

認知症の方が発するブログを読ませていただいていると 訳もなく寝付けなかったり なぜ今自分がここにいるのかもわからなくなってしまう事があるようだと教えられている。
おそらく 母自身も 今まさにその状態なのだろう。
「だから 傍にいて!」というメッセージなのだろう。

でも 今 風邪を引いており 面会すらも危ういと感じているので びくびくしながらなのである。今日は 心なし首が辛そうで…。
実は私も 最初に 首に痛みを感じたし 娘もリンパが腫れていると言う医師の診断だったし…。幸い 熱が出ないので 生活に大きく影響してないので助かっているのだけなのである。
だから 長居も出来ないし 連れて帰ることもあまり良い策とは思えないのだ。

あれこれ迷いながら 家の方角に雨雲が掛かっているのが気になっていた。
外をみるとぽつぽつと雨が落ち始めていた。
慌てて 帰り支度をして 家に戻った。

看護士さんには「薬減らしても大丈夫そうだ」と伝えた。

途中 お日様が出てきてこれじゃ慌てなくとも良かったかと思ったが 家の近くまで来たら 地面がびっしょり濡れていた。
局地的に雨が降ったのだろう。
軒下の洗濯物は 何とかセーフ。

母の不安を思うと胸が痛む。


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