母のタイムスリップ日記
DiaryINDEX|past|will
午前中 依頼されていたことをあれこれと片付け 午後 母の所に出かけた。 職員の話では 昨夜と今朝 痛みが出ているようだったので薬を服用したとの事である。 その後 笑顔を見せて 歩行も支障がないということだった。
が昼食後から テーブルにうつぶせていたと言う事だった。 母の顔をみると困ったような顔つきで 声を掛けても反応が薄かった。
幾度か話しかけた後 居室に誘導 歯磨きしようと思ったが口を開けない。 話していることが通じない風なのである。 歯磨きは 後回しにしてトイレ誘導。 これも空振り。 でも 何となく臭うのである。紙で拭いても何も付いてこない。
洗面台に移り 歯磨き。今度は 口を開いてくれて無事済んだ。 居室の椅子に移動してもらった。
それから荷物を片付け「散歩行く?」と聞くと「歩く」と言う言葉が返ってきた。 七分のTシャツを着ていたが 外は暑いので半そでに変えた。 その時 また臭った。 「トイレに行く?」と聞くと頷くので 再度トイレ誘導。 そこで母は泣き出した。 てっきり出てしまっているのだろうと思った。 が 汚れていなかった。 便座に座ってもらって お腹をマッサージ。 母は 私の腕をそうっと撫でてくれた。
そのうちに無事に排出できた。 おととい少量だったが 今日は それを埋め合わせるくらいのものだった。 不安だろうし面倒かけていると思っているだろう事は想像できたので「有難うね。出てくれて嬉しいわ。本当に良かったね」と伝えた。 心の底からそう思うのだ。
全てが終わって 落ち着いたら少し元気になった。 支度をしてお散歩に出た。 出て暫くは 不安そうだったし足取りも不安定。 信号を渡り終える前に点滅が始まり ぎりぎりセーフで渡った。 でも 歩行できる事が 私にも母にも励みになっているので 渡りきれた事は嬉しい限りである。
近くのファミレスに入って 休息。 母にはプリン。私はアイスクリームとコーヒー。 アイスクリームは 母にも半分分けた。
だんだん母に笑顔が戻って 言葉も増えてきた。 「あそこ…いる」視線の先を見れば 人が立っていた。 「そうね」というと今度は 花を見て「綺麗」等。
それまでは 聴こえているのかと思うほど無反応だったので 嬉しくなった。 言葉を発するまで 一時間以上の時間を要した。
汗が引いてきたので お店を出て農家の方の野菜スタンドへ行ってみた。 足取りが軽くなった。 ただ 段差を感知するのは難しそうだった。 ほんの小さな段差も安定するまで時間が掛かる。 「段があるよ」と伝えて 段差の前で立ち止まり 母の注意が足元に行ってから次の一歩を踏み出すと言う感じだ。 確認できても 母の感覚が少し鈍っているようで 注意深く母の動きを見ていなくてはいけない。
段差を上りきった時は 母も達成感を持つようだった。 健康なものにしてみれば 何のこともないものなのだけれど…。
黄色と緑のズッキーニーとインゲンを購入。 母に 理解できるのはインゲンだけだろうなぁ〜。 帰路 田んぼの稲をみた。 まだ 水が張ってあり 空を映していた。 稲は未だ20センチ位でまだまだ小さい。 ふるさとなら かえるの声も聞こえるのだろうけれど…ここでは鳴いていない。 そういえば 隣の県に出かけた折は 蛙の大合唱が聴こえてたなぁ。
歩きながら 汗が出たので水分補給のためにコンビニに立ち寄り ジュースを購入した。 コンビニを出て思わず「あついあつい」と口から付いて出た。 すると 母も「あついあつい」と繰り返した。 思わずニヤリ。 母の額にも汗が滲んでいた。 私は 暑さを独り占めしているみたいに汗びっしょり。 顔だけでなく首まで汗びっしょりだった。 きっと30度越えているだろうし 蒸し蒸しとしていた。 おそらく今年一番の暑さの筈。
施設に戻ったのは 夕食の少し前。 汗を拭いて トイレ誘導をして水分補給。
夕方には 認知症と徘徊対策について 状況を聞きたいと言う方のアポイントメントがあるので 食事が始まった頃にそうっと施設を後にした。
実は このアポイントがあった事は覚えていたのだが 何時 何処でという予定が思い出せなかった。 母の所に出かける前に「何時だっただろう?」と手帳を確認したら今日だった。 でも手帳には 時間が書いていなくて焦った。 介護者の会の日も 待っていてくれたが 予想以上に会が延びてしまって出来なかったのだ。 名詞を探して 時間確認し 予定を30分繰り下げて戴いたのだった。
待ち合わせ場所に着いて 地域の特性も含めて 認知症について 一時間ほど話し込んだ。
お互い 夕方からは主婦業もあり それぞれ買い物を済ませて家路に着いた。 子育て中のお若い方だった。
地域の事であれこれ動いているが 最近徒労感に襲われている。 そのうち 気持ちも切り替わるだろうけれど…。 深呼吸 しんこきゅう♪ 支えのあることに感謝しながら…。
|