母のタイムスリップ日記
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2008年04月13日(日) 美味しい時間


日曜日だが 家族は出勤。それも帰宅も遅い。
と言う訳で 母の所に出かけた。

途中コーヒー豆を購入。
施設のおやつの時間に淹れてあげようと思った。
飲めない人には 酷だが でも香りがたてばそれも気分転換になりはしないだろうか…と思ったのだ。
外出も儘ならず 毎日ベットの中で過ごしていたら 香りだって刺激になってくれはしまいかと思った。

職員には「おやつの時間に ちょっと我儘させてください」とお願いをし 了解を得た。

着いた時は 最高の機嫌の母だった。
がトイレ誘導の後 少し変化した。
何かを我慢している風だった。

母と視線が合った時「お尻からなにか…」と言いかけた。
瞬時に「そうか」と感じ トイレに誘導。
2度目も危機一髪。
止まっては出るので 母もトイレを離れられない様子で立ち上がろうとはしなかった。

職員に報告して乳製品を摂取してないか確認したら 今朝ヤクルトをのんだとのことだ。
職員に 1日排泄が止まるまでは 乳製品をとめていただく事にした。
マグやアロエは通常通りと言う事にしてもらう。

おやつの時間が近くなり お湯を沸かしたりコーヒーを淹れる準備。
カップを温めて ドリップで淹れて…。
途中で入所者の家族も4名ほど見え入所者の方と一緒に飲んで戴く。
ついでに 日曜出勤の職員の方にも…。

「皆さんの部屋まで いい香りがしています」と職員の声に 良かったと思った。

でも その間 母は放置。
自分の分を持って居室に入り 持参したスィートポテトでコーヒータイムを取った。
母は 少し寂しそうだったけれど でもこれで取り返せた。
この時 母は 私の顔をみて「感謝です」と言ったのだった。

夕食は 外食と決めていたので 母と外出。
先にお散歩。
母の足取りは軽く ちょっと早めに歩けて 驚いた。
施設の下で食事しようと立ち寄ったら「5時からです」とシャットアウト。
母も歩き疲れていたので 別に食べるところはここだけではないと思い直しなじみの店まで出かけた。
こちらのほうが 安心できるし美味しい。

2階からは 賑やかな歌声が聴こえた。
注文すると「お母さんが召し上がるんだよね」と確認され「だったら 半分の大きさにするね」と言ってくれた。
其の時は 包丁でカットしてくれるのだと思ったが 軍艦巻きは初めから半分の大きさのものを二つになっていた。
こういうちょっとした気配りは いたく心に沁みる。

作るタイミングもきちんと時間を読んでくださり 最初からさりげなく確認してくれた。

母は 軍艦巻きを手で口に運ぶ度に「にっこり」してた。
「海苔巻きが 食べ難かったら…」と思って 私の分はうなぎにした。
でも半分は 母が食べた。
うなぎを口に運んだ時も「にっこり」
違うものをたのんでおいて 良かった。
こういう表情だと ちょっと贅沢かなと思っても「笑顔があるなら まいいやぁ〜」という気分になる。

お腹がいっぱいになったようで ご機嫌も戻った。
今日は 不思議とむせたりしなかった。

施設に戻り 歯磨きをしてお布団を敷いて 母をテレビの前に座ってもらった。

入所者のご家族 施設で一緒にお食事なさったようで まだ残っておいでだった。
その後 ベットまで誘導されていらした。
心温まる風景だった。

母がテレビに見入っていたので そうっと施設を後にした。
今日の母は 言いたい事の極々近い言葉で表現できた。
排泄のことばと感謝と言う言葉。
感謝は「あら まだいたのね 嬉しい」の意味だと感じている。


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