母のタイムスリップ日記
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| 2007年12月21日(金) |
様子を見ながら イチニ イチニ |
今朝用があって電話をしている時キャッチが入った。 生憎 長距離電話中。相手が席を立って調べ物をしていて 断り無しに切り替えることも出来なかった。 キャッチ音は 結構長く続き 用があって電話していることだけは伝わってきていたが お手上げ。
受話器を置いてから 何処から電話だったのか気になった。 いつもなら「用があるなら きっとまた電話くれるわ」と割り切れるんだけれど 今日は 何故か「施設から?」と気になリ始めた。 一呼吸置いて 施設に電話し確認すると 母は変わりなしという事で安堵。
それから 程なくして再度電話が鳴った。 電話の向こうで 今にも息が止まりそうなか細い声が聴こえた。 さっきの方はこの方だったかと思った。 ベル音だけで 何かしらの胸騒ぎって伝わってくるのだろうか?
良かった 再度電話してくれて…。 じっと お話を聞かせていただく。 …介護が辛い…自分が消えて行く…でも見放す事は出来ない… どうしたら良いだろうか… 私には答えを出してあげる事は出来ない。 お話に同意して…その内に「そうですね。やってみます。気持ちが楽になりました」という言葉が聞こえて来た。 最初の声とは違う ちょっとだけ自信を取り戻したような声になっていた。
介護者なら 多くの人が経験しているはず。そういう魔が差すような瞬間があることを…。辛いだろう 苦しいだろう 逃げたくなるだろう…。
できれば お散歩に連れだそうっと思いながら母の所に出かけた。 ホールは静かだったがちょこっと母の声が聴こえた。 母に大きく手を振ると頷いていた。 機嫌は良好のようだった。
トイレ誘導し 間に合っていなかったが 残りはトイレに。 母の口の中には 食べかすが残っていたので 歯磨き。 その後 ドライシャンプー。 気持ち良さそうにしていた。 頭皮が痒いようだった。乾燥しているからなぁ〜。 頭髪が整うと鏡をみて頷いていた。
椅子に座ってもらい 外出のため 少し着込んでコートを着用して貰う。 今日は 左足が重そう。 帽子を被ったら 外に行く事を察して嬉しそう。
圧迫骨折と言われてから 初めての外出。 室内歩行は出来ているけれど こちらも少しドキドキする。
施設を出て 隣にある知り合いの事務所を訪問。 熱いお茶で応対してもらった。 ニコニコ対応していただき 母も安心したようでリラックスし ニコニコお話を聞いていた。 その後 外に出て また 歩き始めた。 歩く事は 嬉しいようで 弾んでいる。でも 息も弾んでいる。 そう 久しぶりの散歩なので 心臓に負担きているみたい。
母の様子を注意深く見ながら散歩をした。 だんだん前屈みになってきた。 それでも 歩くという。
幾度も確かめると「帰ったほうがいいのか」と逆に聞かれた。 「いや 歩きたいなら 歩けば良いのよ」と伝えた。
「腰痛い?」と聞くと「痛い」と言う。 「戻ろうか?」と帰るという言葉を使わないように聞いてみた。 母は頷いたのでくるりと後ろ向きになって戻った。
でも 歩きたいという意思はあるのが見て取れた。 少し ベンチに座って休息し それからコンビニに立ち寄って施設に戻った。
大きな変化はないので 大丈夫と思うけれど 念のため 職員には状態を伝え 居室に置いてある湿布を塗ってあげた。 もう 痛み止めはないと確認した。 家にある薬 届けておかなくちゃね。
今日の散歩は 母は随分迷ったようだ。 痛いけれど歩きたい…そういう思いが伝わってきた。 歩きたいのか 外出したいのか…よくよく観察しながら向き合うようにしなければならないだろう。
歩ける余力を残すために無理をしないという事も母のためだろうから…。
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