母のタイムスリップ日記
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玄関で靴を履き替えていると「おかちゃん」という母の声が聴こえた。 母のいるフロアは通院なさっている方もいて 何となくカランとした感じ。
母は困っている視線を向けていた。 「手洗いして直ぐ行くからね」と声をかけた。 それでも「おかちゃん」と言う声は聴こえた。 職員は 昼食の配膳中だった。
前回しくじっているので 今日は迷わずにトイレ誘導。 「小」の用が足せた。 「おかちゃん」は 母の送る身体的な訴えになりつつあるみたいだ。
手洗いを済ませて 昼食開始。 スプーンはあったが 箸がないのでキッチンに取りに行き 「小」を職員に報告した。 職員は「出たばかりだったのですが…」と話され午前中は ニコニコとご機嫌だったと話してくれた。 それで 食後は再度トイレ誘導しようと決めた。 ご機嫌は 「大」のサインの可能性があるから。 箸を持って戻ると母は手でご飯を口にした後だった。
今日は 久しぶりのご飯の大盛り。 職員は 「男だから大盛りになってしまった」と申し訳なさそうに話された。 でも これ位食べて欲しいとゆっくりと食事介助。
時間はかかったけれど 完食できた。 私も今日はおにぎり持参で一緒に頂く。
その後 トイレ誘導。 お約束のように「大」が…。 今日は 誘導がぴったり合っており 母も嬉しそう。 母と固い握手。
それから 居室に戻り歯磨きをしてもらう。 上手に漱ぎもできた。 椅子に座って 家から運んだ林檎半分と苺の練乳掛けを食べてもらう。 林檎は くし型に切ってから 更に3分割して口に入りやすいようにカットしてきたのでフォークでさして 自力でも食べていた。 苺は文句なく美味しそうに食べていた。
更に歯磨きをしてから ホールに戻った。 ホールでは 入所者から遊んで貰っていた母。 ニコニコとよい笑顔を見せていた。
其の間に 入所者のお1人に爪切りを渡した。 自分できる事が出来ていたので大丈夫と思ったら「切ってちょうだい」と言われたので 切らせて頂いた。 落ち着きがなくなった方とおしゃべりをしながら 手をマッサージして差し上げた。「ありがとう♪」と言われて 周囲に羨ましそうな視線を感じて 順繰りに手のマッサージ。
「あのね 私にも爪に鑢をかけて欲しい」と言われ 鑢かけをして差し上げた。
他の人にあれこれして差し上げている時は 母の様子も気になる。 今日は ニコニコと見守っていてくれた。落ち着いているんだろう。
外は 結構寒い。 アロエエキスが切れていると職員から言われていたので 一人で薬局まで走った。
戻って 母の様子を見ると 安定した状態が続いていた。 夕方から 地域の話し合いがあるので おやつが出てきた頃に そうっと家路についた。
先週の会議とは異なった集まりである。 高齢化社会に向けて 行政や地域で あれこれと動き始めているのだと感じる。
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