母のタイムスリップ日記
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2007年10月19日(金) 聞くも 話すも …

昼食を摂ってから母の所に出かけた。
ホールは食後のくつろいだ雰囲気。
数人がホールにいるのだが 話し声はない。

母は 私をみるとニッコリとした。
みんなに挨拶してまわっていたら 母は「何時 私の所にくるの?」と言う表情でいる。
視線を合せると安心する様子だった。

居室に入って トイレ誘導。
すまなそうな表情なので「大丈夫よ」と声を掛けると頷いていた。
職員から 排泄の報告があったので様子は判っていた。

トイレを出て 手洗い。歯磨き。
最近 入れ歯を外す時 嫌がる。
「どうして?」と言う表情である。
「歯磨きしましょうね」と声をかけて「口を開けてね」と言うのだけれど…。「言葉を理解できてないかな?」と感じたりする。

長いセンテンスの言葉は 理解しがたいのはいつもの事だけれど
単語のみでも難しいかなと思う時がある。
そろそろ 耳鼻科通院の時期かなぁ〜。

母は「こっち」といって窓辺に私を連れて行く。
「一緒にみたい」という母の意思のあることばと感じた。
「あれは?」というので 母の視線の先をみて「車並んでいるね」というと頷いていた。

「お散歩行く」と聞いて見た。
反応が薄いので どうしたものかと迷う。
暫く 「お散歩?」「外に行く?」と言葉を変えて聞いた。
その内に「そこ?」と聞き返されたので「そと」と言ったら「そと」と聞き取れたようで「行く」と聞いてたら頷いた。

支度して 外に出た。
外に出ると言葉がはっきりしてくる。
聴こえも良くなるような感じがした。

「コ・ス・モ・ス 咲いているね」と言うと「コスモス」と言ってじっと眺め納得していた。
以前は 「こすもす」と言えば「あそうだ」と言う表情になったものだが今は 言われた言葉を頭で反芻して 物と繋げるという感じがする。認識できるまでの時間が 更に長くなったと言う感じがするのだ。

母とのやり取りで そういったことが多くなって 最近 ちょっぴり辛い。判らない事の意味を突きつけられている感じがする。
勿論 これまでも こう感じる事はあったけれど 今ほど 辛い気持ちになる事はなかった。
気を取り直して 今 出来ている事に対して感謝して行くしかないだろうなぁ〜。

足取りは 軽く 一気にドラックストアまで歩いた。
いっときは ドラックストアまで幾度も休んだ事を考えると 今の状態に感謝である。

薬局の中でも すすむ方向を指示。
「こっちに用があるからね」というと認めてくれた。

会計を済ませて店を出て 野菜スタンドに向かって歩いた。
スタンドには 季節外れの「みょうが」があった。
母はじっと見入っていた。
「みょうが」というと言葉を反芻して頷いていた。
「枝つきの柿」や「菊の花」を購入。

少し先に行き 公園のベンチで一休み。
「疲れた?」と聞くと頷いていた。
水分とエネルギー補給で お茶とチョコレートを頂く。

また 立ち上がって施設に戻った。
施設に着く頃には 少し前屈みになってはいたが 非常に疲れたと言う感じではなく 体調の良さを感じた。

施設に戻ってからは 笑顔でニコニコが加速した。
おやつに立ち会ってから 施設を後にした。


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