母のタイムスリップ日記
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母の髪の毛が伸びきっていて美容院に連れて行かなければ...と思ってた。 美容院に連れて行くには 体調や機嫌を見なければならない。 最近は 洗髪が難しいので 洗髪を済ませた方がベスト。 この数日で入浴できているだろうか? そんな事を考えながら 施設に向かった。
母は昼食の後半で 職員からバトンタッチして食事介助をした。 体調はまぁまぁって所。 葉物の飲み込みが良くなかったが 何とか終了。
昨日 排便があったという事で少し安心。 トイレ誘導し 排尿を済ませて歯磨き。 その後 洗面台でドライシャンプー。 と言うのもシャンプー前に ある程度ドライシャンプーしておくと母の嫌がる本洗髪を手早く出来るからである。 ドライシャンプー後 更にシャンプー液で頭をマッサージ。 其の儘 浴室の大きな洗面台を借りて本洗髪。 シャワーで洗い流そうとしたら 母が嫌がり 右に左に後ろへと身体を動かす。衣類にお湯がかからないようにシャワーを止めたり試行錯誤。 シャンプーハットを借りて 更に工夫を重ねる。 顔や耳に絶対お湯が流れないのだけれど 頭をお湯が流れ出すだけで 恐怖に陥るようだ。 「綺麗にするのよ。だから我慢してね」と声をかけるとコックリ頷くのだ。 それで またシャワーで流すと嫌がる。 これの繰り返しである。 母は気持ちでは 理解できているようなのだが シャワーの感触でそんな思いが吹き飛んでしまうようだった。
母が嫌ならやめてしまえば良いとも思うのだが...。 母の内心は 綺麗でいたいのだと思う。 鏡の前に行くと手櫛で髪の毛を整えるから...。 どちらが本心かとも思うのだが きっと両方本心だろう。
という事で ちょっと強行して何とか シャンプーを洗い流してリンスを済ませた。 終わった頃は 母の衣類はかなり濡れた。 ブラウスは襟元が濡れたのでシャツ姿となっている。シャツまで濡れる事はなかったのだ。 座っているので ズボンは膝当りが湿っていた。
部屋に入って着替えた。 それからゆっくりドライヤーで乾かした。 その後 持参した紫蘇ジュースで水分補給。
それから美容院に向かった。 施設に着いた頃は言葉や意思表示は殆どしなかった。 シャンプーしている時は 「いや」と「おかちゃん」を大きな声で連発してたけれど...。
外に出ると途端に言葉が出る。 「どっちに行くの?」とか「いっぱい」とか。 バス停に向かって歩き始めると信号の所で空車と遭遇し乗り込む。
美容院は 施設にいる時に混み具合を聞き ついでに予約しておいた。 直ぐにカットしてもらえた。 カットの間 機嫌は悪くないが右を見たり左を見たり 実に忙しい。 カットをする方も綺麗に揃えることが大変だなと思った。 美容師さん 嫌な顔も面倒そうな顔もせずに 鋏を動かしてくれていた。 緩やかに残っていたウェーブはカットされて ちょっと可哀想な気がした。 でも仕方ないだろう。 次の機会には機嫌よく体調の良い時を選んでいく事にしよう。 きっと11月が良いのだろうけれど...。
美容院を出て トットコ歩いて駅に向かった。 歩き具合は まずまず。勿論 介助あり。 それでも1キロくらいは歩いただろう。 美容院の階段の上り下りも危ういけれど何とかできた。
スーパーで母用にメカブを購入し「ケーキ食べる?」と聞くと頷くのでデパートの珈琲ショップに入った。 アイスクリームにウィンナーをかけたものとチョコレートケーキを食べてもらう。夕食前なのでケーキは半分。 母の視線は相変わらず忙しく動く。 「賑やかだね」というと深く頷く。 「いつもと違うね」というとまた深く頷く。 これが 施設にいる時と違う所である。 施設内にいると頷き方がはっきりしないのである。 やはり 外の方が刺激があるという事だろう。 嫌がっている風はなくて 帰ろうとしても「うん」と言わない。 少し回り道をして「帰る?」と聞いたら「うん」と頷く。
バスに乗り込んだ。 機嫌は悪くないのだが...降りる時が心配。 バスで停留所6個目。 一つ前の停留所を過ぎた時に準備のため母の前に立って「次降りるからね」と囁いたのだが...。 停車して立ち上がって貰った途端「モニャ モニャ」と言って座り込んだ。 ...アイタタタ!始まってもうたわ... すると前の席に座っていた方が 立ち上がるのが大変だろうと手伝ってくれた。だが...!!! 母は 「あなた 何をするの!!!」と怒りモード。 「ありがとうございます♪...すみません...」冷汗たらりだった。 それでも 後方からそっと見守ってくださり 私は母の両手を引いて降車口に向かい 何とか降車できた。 ヤレヤレである。 往きのタクシーの時は 降車拒否しなかったので助かったのだけれど...。 ま いいかぁ〜 いつもよりもめないで予定の所で降りられたのだからね。 手伝ってくださった方に深く感謝。
施設に戻って手洗いうがい着替えを済ませて 夕食を頂く。 夕食は始まっていたのだ。
職員が介助下さろうとしたのだが 遅めのおやつを食べたので大変かと思いこちらが介助することに。 まぁまぁの速度で夕食を食べ終えた。
日暮れ時 自転車を走らせて帰宅した。 今日は 暑かった。 美容院に向かう時も 駅に向かう時も 母は汗が流れていた。 私も洗髪時には 汗でびっしょり。母の介助でも汗。帰路の道も汗。 でも この暑さも一頃と比べれば 大したこともない。
あしたは 朝から施設の行事があるのだ。 そうそう バスの降車拒否の原因 何となく判る。 帰路にトイレ誘導しておいたら きっと大丈夫だったのではないかと思うのだ。施設に着いた時ちょっとパットが濡れていたから...。 少しの手抜きだった。反省である。
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