母のタイムスリップ日記
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雨が上がったので自転車で母のところへ行く。 今日は 肌寒いような気温なので自転車も心地よい。
入所者の家族も見えていて「お久しぶり」とご挨拶。
家から紫陽花を持ってきたので職員に手渡していると姿を見つけた母がソワソワ。自力で立ち上がろうとする。 困ったような表情である。
そばに行って 手を引いて居室のトイレに誘導。 誘導中に出てしまったことが判った。 「出ちゃったの?」と聞いて見た。「...」 が ドアの前で「いやだ」と拒否。 「しまった!聞くんじゃなかった」と思う。 出てしまった事を母は気がついているようだ。
そこで 1度トイレに背を向けて「私の大事な〇ちゃん」と耳元で囁いた。 更に「どんなに嫌な事があっても 一番大事だから」と囁く。
其れから 再度 トイレに入った。 強い拒否は消えたが 嫌がっている風だったので歌を唄う。 ♪そよそよかぜがふいてます あおいはっぱがゆれてます はっぱのかげからさくらんぼ でたりひっこんだり かくれんぼ♪ 母は身体でリズムを取り始めたのでゆっくりと手当て。 結構な量の緩いものだった。
そこで 居室に薄荷のオイルでアロマを炊く。 トイレの床も薄荷オイルをペーパーに付けて隅の方を拭いた。 窓も全開。
其れから 着替え。
手当てが終わる頃には 母の機嫌は戻ってニコニコ笑顔を取り戻した。
何ごともなかったように 窓辺で歌のメドレー。 今日は ゆっくり歌詞を思い出せた。 歌のテンポは 最近 かなり スローテンポ。 母が歌詞を思い出せるように ゆっくりとそして気持ち母より先に歌詞の頭を口にするようにしている。 母は 私の口元を見て歌詞を思い出しているのだ。 すごいことだと思う。 母の内なる力でそういう事をしているのだ。 判らない儘でいることも出来るだろうに 唄いたいのだなと感じた。
これが 大勢の中だったら 母は歌い出せないだろう。
手荒い 歯磨きを済ませてホールに戻ると職員が「今日はたこ焼きをします」という事でお手伝いをする事になった。
材料は職員が準備してくれていた。 焼く担当は 家族。 20個焼ける台がふたつ。 傍らで食べる人が9人。 トータルで 1時間で160個以上焼いた。 たこだと食べられない人もいるので ホタテや紅しょうが抜き等様々。 最後は チーズも入れて...。
普段は 食事も早々に終える人もおかわりの連続。 家族が持ってきてくれたトマトも好評だった。 野菜嫌いの人が おかわりを希望されて職員が驚いていた。
母は少しはなれたところで食べていたが たこ焼きは自力で食べていた。 お茶の中に1個たこ焼きが入ってしまったのは 愛嬌という事で...。 時折視線を交わしていたので 機嫌が悪くなる事もなかった。
たこ焼きの片付けが終わったのが4時ごろで...「夕食に時間が...」と言う声が聴こえてきた。 夕食加減されるのかなぁ〜。
ま みんな楽しそうだったから それくらい仕方ないかぁ〜。
雨が降り出しそうな気配だったので そうっと施設を後にした。 霧雨の中 買い物を済ませてエンヤラと家に戻った。
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