母のタイムスリップ日記
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| 2007年05月06日(日) |
涙が溜まる 涙が出る! |
昨夜 私の就寝時に母を起してトイレ誘導。 起した隙に少しパットをぬらしたようだ。 でも残りはトイレで。
布団に戻るとすぐzzzの母。
5時ごろ母の「おかちゃん」と言う声で目覚める。 トイレ誘導。 パットは少し濡れ 残りはトイレで。
また 母はzzz。
次の目覚めは7時。 起床してお茶を飲んでもらう。 其れから着替えて階下へ。
布団から起こす時 自分の体の何処で母の重さを受け止めているかを探ってみたら背中みたい。 背中ってどうなんだろう?実際は腰なのかなぁ〜。 私の介助なんて2晩位のものだから さして痛みは残らないけれど...。
今日もご機嫌の母。 朝食だってしっかり食べた。勿論 介助は必須。 でも自力で食べるように箸は持って貰う。
食後 暫くして腹痛があったようだ。 暫く トイレに座ってもらうが大は空振り。 でも 出そうな気がするようでトイレから動く事はなかった。
その後 入浴。 今日も浴槽に入る段になって拒否。 歌を唄ったり足にお湯を掛けたりしながら 何とか入浴できた。 入ってしまえば気持ち良さそうにするのだが...。
昨夜身体を洗ったので今日は洗髪。 洗髪を始めると暫くして「涙がたまります」と訴えてきた。 「ごめん。耳に入らないようにするから勘弁ね」と言うと頷く。 でも直ぐまた「涙がでるのです」と訴える。 「ごめんね」と謝ると頷く。 この繰り返しが 洗髪が終わるまで続いた。 シャワーで流せば時間短縮できるが ミニタオルにお湯を含ませて流すので時間がかかる。耳や目にお湯がかかることを極端に嫌がる母だから仕方がない。
母とそんなやり取りをしている時 昨日の降車拒否の時に言った母のことばを思い出し苦笑してしまった。 母に「ごめんね。でも降りないと困るのよ」と声をかけた時「謝って 何でもしてしまうのでしょ。あんたは!」と怒ったのだった。 怒る時の言葉って ほんとに真実をついていて「良く見ているなぁ〜」と感心してしまった。そして そういう時には きちんと話せる。
振り返れば こういう押し問答は 在宅時には良くあった。 ただ 入浴の時はなかった。 身体を清潔に保つ事を理解出来ていて 我慢していてくれたと思うし入浴が好きだったから...。 入浴拒否と言うよりも洗髪拒否が出るようになったのは 施設に入ってからである。最初のうちは 我が家で入浴し施設に戻る事も出来たので 何とかできたが 骨折して以来から 怪しくなってきた。 私も少し強行するようになった事もあるし...。 だから 私の失敗でもある。
在宅時は 押し問答の果てに「家に帰ります」と宣言して外に出た。 「これから 日が暮れるから明日にしたら...」と言っても「交番で宿を紹介してもらうからいいんです」となってしまうのだった。
後ろから 隠れるように追いかけて母が立ち止まるまで歩かせた。 どっちへ行くか判らなくなり 立ち止まる。 そんな時は 涙をいっぱい溜めて俯いて立ち止まっているのだった。 声をかけても 悔しさも残っており そこから家に戻るまでは あと少しの時間が必要になるのだった。 こちらも感情の揺れがあって 直ぐに折れなくて...。 苦しい時間だった。 母も我慢。私も我慢。 泣きたいけれど グッと堪える日々だった。
今の母には 外に飛び出す気力はない。 瞬間怒っても 持続しない。 そういう意味で たまらなく辛くなる瞬間はなくなった。 でも 忘れていけないと戒めている。 こちらの気持ちを優先させている事実だけは いつも変わりないのだという事を。母が我慢させられているという事を。 だから 直ぐに謝る事にしている。 その謝り方も 母は見通している事を改めて知ったのだった。 おそらく 謝っても嫌がることを通してしまう事を感じているのだろう。
言葉にしたくても出来ない現実。 母の置かれている現状は痛いほど良く判る。 「涙が溜まる」は「やめて欲しい」と言えない代わりの言葉なのだ。
それでも 救われるのは 風呂上りに着替えて頭を乾かして綺麗に仕上げると満足げに鏡を見る姿である。
「押し通したけれど でも良かったのね」と慰められるのである。 勝手な思いだけれど...そういう事だろうと思いこみたい自分がいる。
入浴後は 昼食の準備。 母はテーブルの上のチラシに目をやって なにやら音読していた。 母にはご飯を準備して先に食べてもらい 家族には焼きそばを準備していた。焼きそばを盛り付けてテーブルに載せた。 すると お皿から母の小皿にせっせと焼きそばを運んで食べていた。 「美味しい?」と聞いても黙々とそばを食べていた。 「食べたかったんだよねぇ〜」と夫。 母はそれにも答えず 黙々と食べていた。 在宅の頃 焼きそばも母の苦手だったんだけれど...。 昨日もソーメンのお澄ましも美味しそうに食べていた。 苦手だったのにぃ〜。
家の味を思い出したのかな?
雨が大降りになる前に夫に施設まで送って貰った。 施設は いつも通りの時間が流れていた。 テレビ横に座らせて荷物を収納。 良いお天気で 洗濯物も乾いてよかったわ♪
昨夜 私が家事をする時テレビのある部屋で夫とテレビを見た母。 テレビ画面に見入っていた。仮装大賞だったと思う。 母にとって 我が家は 拒否されず 怒られず 自由に移動できる空間があるのだろう。 歩く事だって安定している訳でないので 見守る者は 転倒の危険がないかのアンテナを張り巡らす事が第一条件。
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