母のタイムスリップ日記
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疲れている訳でもないと思うが いろんな事に尖った思いがして我ながら嫌な感じ。
だから 日記を書くのに躊躇いが出てしまう。
施設に着いた時 母はおやつを食べていた。 フロアには 職員の姿はない。 湯飲みも引き上げられているようだった。 他の方は もう 済んでしまわれたのだろう。 テーブルには 母のおやつののった皿だけがポツンとあった。
母の表情が 何となく冴えない。 機嫌が悪い訳のでは ない。
母の傍に行った時 その訳が判った。 食べかけのおやつを置いてトイレに誘導した。 母は安心したような表情になった。 緩いので出てしまったのだろう。 お腹もキュルキュルして忙しそうだ。 ミルクを入れた珈琲でも飲んだのだろうか。 一昨日排便があったというが 職員が対応したので状況が見えない。 でも便秘でない時に飲むと緩くなるのは必須と伝えてあるんだけれど...。 自費で購入している洗浄剤で綺麗に拭き取った。 居室に臭いが篭もってしまったので 2方向の窓を全開した。 母は 寒いという。 上着を着せて寒さ対策。 そういえば さっきから鼻水を出している。 ティッシュを出して鼻をかんでもらった。
それでも まだ 臭うので アロマオイルをたいた。 居室の埃が気になり 雑巾で拭きまわる。 ついでにトイレ掃除。 トイレのドア付近の壁が茶色の汚れが目に付いた。 あれれ 何時汚れたんだろう? そこも綺麗に拭いて置く。
その後 怒鳴れている入所者を母の居室に招いて 桜並木を一緒に眺めた。 ある人に話しかけるとその人が機嫌が悪くなる。 バックを広げたと言っては怒る。 椅子のカバーを外したと言っては また怒る。 トイレに入っている母もその声でビクッとしてしまう。 「大丈夫だよ」と耳元で幾度も囁いた。 職員も聞いている筈だが ノーリアクション。
職員は 話の出来る人が話しかけるとその人には返事する。 ちなみに 認知症の人への話しかけは 指示言葉が多い。 つまるところ 食事 トイレ等の用事で話しかけかな?
認知症の人だって 話しかける回数が増えると言葉も出てくるし 漂う不安感だって改善されると思うのだが...。 どうにも逆を行っているように感じる。 家でも 話す話題がなくなって困ることもあったが 話し易い話題って在るだろうになぁ〜。
...今日は愚痴っぽいなぁ...
結局 何をやっても臭うので 再度母の傍に行ってみた。 再度...。 いやぁ〜 一緒にいてあれこれとしている場合じゃなかったかも。 またまた 緩めである。 暫くトイレに座って貰った。
仲間が居室を出て行ったあと 母に野菜ジュースとラムネ菓子と水を飲んでもらった。 水分が排出されているので その分補給しておかないと...。 足の浮腫みもちょっと気になるし...。
そのうちに「〇さん ご飯ですよ」と入所者に声をかけている声が聴こえたのでホールに移動。 4時40分だった。
母の食事が始まったので母の居室の押入れを整理した。 母の洗濯物は 冬の間は家に持ち帰りが多い。 ウールだけは 持ち帰って洗うつもりでいたけれど どうも上着の殆どが持ち帰り状態となってしまっている。 そろそろ帰ろうかと思って 母の様子を見ると他の方はほぼ食べ終えているのに母は半分も食べていない。 其れから食介。 食べ終える頃に くしゃみが出た。 これが なかなか止まらない。 食器を下げに見えた職員に口の中の食べかすが飛んだ。 サッと払う職員。 母は 手を当てるのだが 離してからまたくしゃみなのである。
いつも 食後の口漱ぎ等しないので アチコチに飛び散っていても 殆ど放置状態なのに 自分にかかるとやっぱ違うみたいだ。
なんだかなぁ〜と思うことしきりである。 その上 飲みかけのお茶まで片付けられそうになって 慌てて茶碗を貰った。水分が必要なのに...。
いつも こうなのではないが こういう場面を見てしまうと母を託しておく事が申し訳ないような後ろめたい気持ちになってしまう。 明日が活動日でなかったら 家に連れ帰っていただろう。 明日は 母の誕生日なのだから...。
と こんな具合に悶々とした1日となってしまった。 おそらく 今日連れて帰れない自分が嫌で 気持ちが尖がっていたのかも知れない。
帰路 スーパーで買い物をして 店の外に出たら空は真っ暗。 見上げれば さくらの花。
そうか このさくらを見せるために 施設に遅くまで留まらせてくれたのか。夜桜見物と言うほどでもないが それでも見上げれば 藍色の空に白いさくらが 浮かんで見えた。
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