母のタイムスリップ日記
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2007年03月12日(月) 難しいなぁ〜


 サブッ!
ニュースでは 北は 昨日から雪だって言う。
青空の向こうに くっきりと真っ白な富士山が見えた。冬らしいお天気だ。

お天気はいいけれど 風が冷たい。
さて 今日は何処に連れ出そうと考えながら母の所に向かってスタコラサッサと歩く。

橋を渡りながら「今日はないな」とこの冬の不思議な出来事を思い出した。

母の所に向かう時 長い橋を渡っていく。
その橋の真ん中頃の欄干に 時折泥つきの小松菜が置いてあった。
これが 4.5回続いたのだ。
最初は「誰か忘れたのかなぁ〜」単純に考えていた。
が何回も続くうちに「何処から持ってきて どうするつもりだったのだろうか?」と気になり始めた。
それに「何故 橋の途中で同じ所に置くの?」とも思う。

朝見かけた小松菜は 夕方には消えているのである。
置いた人が取りに戻るのか?それとも 全く違う人が 頂いて行くものか?

橋を渡るたびに「あるかな?」と気になり 「一体何だったのだろう?」と考えてしまうのだった。
謎は まだ 未解明。

施設に着くと 母はテーブルに向かって座っていた。
手を上げた母。その手にパチンとこちらの手を合わせる。
それを幾度か繰り返す。
子供が 同じ事を繰り返されて楽しむように...。

それを見ていた入所者は「あら まだ続くの?」と半ば呆れながら笑っていらした。
車椅子の方は ご機嫌が悪いらしく目を合わせようとしなかった。
声をかけて背中を撫でても無視だった。

荷物を置いてから ホールに出向いて 皆と少し遊ぶ。
暫くすると 目を合わせようとしない方が 声を上げて「わぁ〜ん」と泣き出した。
「他のフロアから上がってきた職員が「どうしたの?」とさり気無く聞くが更に声を上げて泣いていた。

「声を上げて泣けるんだものね」と心の中で思う。
認知症の方は グッと堪えて ただただウロウロするのみ。
ウロウロとした行動で訴えて居るのだけれど...車椅子の方はうるさがって注意するのだ。

心の中でそう思っても その方の辛さも判る。
だから 傍に行って「どうしたの?」と声をかけた。
職員から「認知症の方へは あれこれ注意しないでいいから」と言うような事を言われたらしい。
ここで その方を肯定してしまうとまた 攻撃が始まる。
「〇さんは いつも見守ってくださる事には感謝しているのよ。でもね 他の人は いろいろ言えないし訴える事も出来ないのよ。みんな半分ずつ我慢しないとねぇ〜。」と伝えた。
暫くして泣き止んだが 次の職員が来るとまた泣いて訴えていた。

母と外出するつもりだったが 今日は止めておこうと思う。
車椅子の人が 我慢するのだからせめて 他の方が傍に行かないように配慮してあげなくてはと思った。

しかしなぁ〜。
文句を言う人が居ないとみんな落ち着いてウロチョロがグッと減る。
表情も穏やか。
片方が我慢すれば 片方が救われる。
先日も職員と話した時「傍についていれば不穏が消えるのは判っているんですけれどねぇ〜」と言われていた。

工夫すべき事はいろいろあるんだろうけれど...。

他の方と遊んでいてもニコニコと見ていた母だが 少し表情に変化が出たので居室に入った。
どうも その時に職員が 難しい方のトイレ誘導に入られた様子だった。
少し揉めたが 前回に続き誘導成功。
目配せでフォローの御願いがあったので さり気無く母の居室に呼んで景色を眺めて住まわれていた家の周りの話をした。

母が 百人一首の本を手にして読んでいた。
母は 自分の記憶に残っている歌は 文字をを頼りに思い出せるようだ。
最初は無理かと思っていたが 目を留めるページが決まっている。
よくおしゃべりなさる方で諺も詩歌もご存知の方に本を手渡して「読んで頂けると嬉しいです」と言うと「はい」と言って本を手になさった。
だが 直ぐに「文字が見え難いです」と言われた。
私は間に受けて自分の眼鏡をお貸しした。
すると「こちらが見えない」と言われた。
やはり 母同様 文字の読み方が大分出来なくなっていらしている。
言葉が豊富なので まさかと思ったが 文字に関しては進行なさっている様子だ。
という事は 他にもいろんな事で不安を持たれている可能性が高い。

何か出来ること探して差し上げたいけれど...。
情報がなぁ〜。
編み物 折紙は反応がイマイチ。好きなのは歌。
歌詩の虫食いは どうだろう?
やってみようかな?
後はパズルかな?

この方の様子に関しては 職員に報告しておいた。


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