母のタイムスリップ日記
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金曜日の朝は TBSラジオの森本毅郎のスタンバイ「日本全国8時」での毅郎氏と小沢遼子氏との話が楽しみである。 今日の話題で「そうだ」と感じた事は 何でもかんでもクレームを入れる最近の風潮の事を話している時だった。 どう言い表して良いのか 言葉を替えながら表現していたが...。 「世の中乾いている」と言う所で落ち着いた。 「日本は狭いから これまであまり突っつかないように暮らしてきた。でも最近は...」と。 俺たちが年を取ってきた証拠かも...と言っていた。
最近の風潮に「何か違う」とずっと感じていた。 悪い事をしたら確かにいけない。 悪い事を良いことにしてしまうのとは違う。 「突っつきすぎない加減」と言うものが消えてしまったようで怖いのである。
夕方のラジオでは 宮台氏が「携帯電話社会の副作用」について話していた。これも 朝のラジオと繋がるように感じた。
きっと社会学的には 立証されつつあるのかなぁ〜。
実は朝から気持ちが落ち着かない日だった。 人様は 「いつでも元気」「いつでも明るい」と言うけれど 無力感 虚無感 焦燥感 と言う負の威力に引き込まれそうになる日はある。 負の威力を感じる時って きっかけは特にない。 何となく...ただ何となくなのだ。 でも そういう日は 全体が下降して行く傾向になってしまう。
何となく焦燥感を抱きながら母の所に向かう。 着替えをして 外出を意識するように顔を洗って乳液をつけてクリームを塗り ちょっとだけ紅を差してあげた。 バスに乗り込むとだんだん機嫌が悪くなり 終点で降りたら私を引っぱるように「こっち」と歩き出す。 母は何処に行こうとしているんだろう? 何か目的があるように見えるのだが...。 デパートの中を抜けるときだって ショーケースに目もくれないのだ。 母の勢いが緩んだ時「こっち行こう」と流れを作った。 逆らう事もなく 促されるまま言われた方向に歩き出した。 こういう変化が 最近多い。 バスに乗っている時に限った事ではない。
機嫌は治った訳ではないが 突き進む事はなくなった。 歯医者への階段は上る気 満々。 玄関を入り椅子に座る。 向かい側に座っている人を睨む。 気分を変えようと持参のお茶をコップに入れて飲んで貰った。 甘い小粒の清涼剤を2個口に入れてあげた。 暫くすると気持ちが緩んできたようだった。 折紙を取り出して 途中まで勲章を折り母にバトンタッチ。 すると手先が動いて正確に折り始めた。 指先の感覚がちょっと戻ったのだろう。
すっかり気をよくして 診察室に入って待っている時にもう一度やってもらったら 出来なかった。 いつも同じレベルではないという事だけは再確認できた。
肝心の入れ歯だが...。 空振りに終わった。 医師は 丁寧に対応してくれた。 今使っている入れ歯の装着は嫌がらないが 作りかけの入れ歯は口に入っただけで舌で押し出してしまう。 幾度か交互に入れるのだが 新しい方だけは直ぐに出してしまうのだった。
医師の判断は 様子を見る限り 新しい物が出来たとしても使わない可能性が高いと感じるという事だった。 今の入れ歯を使って対策を講じることになった。
こうなる事も予測出来ていたが でもやっぱりうまく行かなかっことで気持ちが落ち込む。 母は 今のままで間に合うのだから...と思うと 私の思いだけで動いてしまったような気がしてくる。 医師だって 頑張ってくれたのに 結果が不味く嫌な気持ちになってないだろうか?
沈み込む私。母は 全く気にする風もなくて...これで良かったのかと思ったり...。
酷く気落ちする事はないが ドヨンとした心持。 家に戻り遅い昼食を取って 施設へと送って行く。
気持ちのどっかにすきま風が吹いたまま1日が終わりそうだ。
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