母のタイムスリップ日記
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| 2007年02月07日(水) |
時間の物差しが違う時 |
朝 何となくトロンとしていて「娘が会社に行ったら母の所へ行こうかな」なんて考えていた。
チョコチョコ片付け物をしていて「今日は何曜日?」と自問自答。 ハッとした。 母のリハビリのある日だった。
慌てて 支度して母の所に向かった。 昼食がいつもギリギリとなってしまうので 介助しているのだが...今日は ちゃんと食べ終えただろうかと気になった。 立ち会わなくともリハビリは いつも通りして貰えるのだが...。 でも 予定がない限り立ち会っているので 何となく外せない。
施設に着くと食事は済んでいたのでホッとした。 本はと言えば 自分が忘れていたのだからホッとするもないんだけれど...。
トイレに誘導し歯磨きを済ませリハの準備をした。 暫くすると 療法士さんが見えてリハが始まった。 でも 今日の母はリハビリが始まる前からウトウトしていて リハビリ中も深く眠り込んでいた。 リハが終わってもぐっすりだった。 疲れていたのか 夜間幾度か目覚めていたのか...。
療法士さんが帰られてから 手持ち無沙汰なのでホールに出て入所者とお話をした。 「腰はどうですか?」「痛い」 背中を撫でながら「ちょっと伸ばしてみましょうかね」と声をかけると背中を伸ばす。 「気持ち良いでしょうか」「うん」 「じゃ もう一回伸ばしてみましょうか?」「うん」 数回繰り返してから 今度は足を伸ばしてみる。 暫く 背中を擦る。 「足が冷たいですね。少しさすって見ますね」「うん」 「温まると少し違いますか?」 「お風呂に入るとね 気持ち良くなるよ」 「お風呂は ほんとに温まるものねぇ〜 気持ちよくなりますね」「うん」 隣に座っている方の髪の毛を梳かして差し上げた。 抜けた髪の毛を捨てに行くと「ありがとう 綺麗じゃないのに...ありがとう」とお礼を言われてしまった。
そうこうしているうちに 母が目覚めたようなので 起きてもらう。 半身までは自力で起きた。両膝をつく形の体制になるように介助して なるべく自力で起き上がれるように介助した。
それから 母と遊んでいると他の入所者が遊びに見えた。 3人で唄ったり 話したりして過ごした。 2人とも声を出す事はない。時折 思い出したように唄う。 でも 唄わなくとも リズムを取って頭を動かしている。
「嫌だよ」と言う声がホールから響いてきたので ホールに出て怒鳴られた人を招いた。 今日も 車椅子の女性をご主人と間違えてお出でだった。 「主人は いつも気難しくて...」 「あら あの方は女性ですよ」「えっ ほんと?」 「そうですよ。ご主人は 今 お出かけになられていますもの」 「ご主人をここで一緒に待ちませんか?」「あら良いの?」 「はい ご一緒に...」
という事でビーチボールで唄いながら遊ぶ。 最初はキャッチし損ねて数回で落としてしまったが そのうちのって来たのか100回連続達成。 90回当りから みんなとても慎重に受け渡しするようになった。 100回達成が目標になったみたい。 100回の後 また ゼロから始めたが せいぜい50回が限度だった。 単純なキャッチボールだけれど 100回連続という事は簡単な事ではないのだなと感じた。
「私 そろそろ 帰らなければならないので...皆さん ありがとう。良い子にしてね」と居室を出て行かれた。 10歳と違わない人達なのだが 時に教え子に見えたりするんだ...。
職員がおやつを運んでくれて 居室でおやつを食べた。
その後 母と一緒にお散歩に出た。 先週火曜日に家でお風呂に入って洗髪以来 まだ入浴できてない様子。 近くの美容院に出かけて洗髪して頂く。 シャワーで流す事の軽い拒否が出たが 話しかけて褒めて 何とか踏ん張ってもらった。 シャンプーはだんだん難しくなってきているな。 でも いつも駄目だと決めつかないで こちらの頭をリセットしながら様子を見ながら取り組むしかないだろう。
洗い終えて鏡に向かいブローしてもらってると 頭が綺麗になっていくという事を理解し始めたように見えてちょっと安心。
お店を出て 更にお散歩。 「寒い?」と聞くと「さむい」と言うので 早々に施設に戻った。
コートを脱いで貰おうとすると「水に入れようとしても...」と怒り出す。 コートを着ながら出口まで移動する母を じっと見守った。 それから 再度椅子へ誘導し座って貰う。 前の事がリセットされたのか コートは無事脱げた。
美容院に行った事とかシャンプーの事。お風呂の事が次々とフラッシュバックでもしたのじゃないかと思う。 母に流れる時間と私に流れる時間のギャップが時折大きくなるみたい。 母は自力で埋め切れないのだから こちらが合わせるしかない。
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