母のタイムスリップ日記
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2006年10月17日(火) 殊の他嬉しい

 午前中 あれこれと家で仕事。
午後 ようやく母の所に出かけた。
母の所に行くと2.3時間経過してしまう。

母は最初「あら?」と言う顔をした。
荷物を居室に置いて戻ってみるとテーブルに突っ伏していた。

居室に誘導して椅子に腰掛けてかけ 暫く時を置いて「トイレ行かない?」と声をかけると「行ってあげてもいいよ」と言う。
珍しく「うん」でないな それも私のトイレに付き合うと言う感じだなと思った。
トイレに座った時
「嫌って言わない」突然喋った。
私に「嫌って言わないでね」と言ったのかと思って「うん 言わないよ」と返事した。
排尿が済んだので拭き取ろうとしたら肛門が固い。
「あれ 出るの?」「うん」
そうか お腹のマッサージを嫌って言わないという意味だったと始めて判った。一昨日に出たので今日はないと思っていて油断したんだなぁ〜。
それからトイレで奮闘。
程なくして コロコロが纏まって排出された。母と握手し「ありがとうね」と伝えた。
でもまだ続きがありそうなので 更に奮闘。
それからが長かった。もう一息ななんだけれど…。
20分近く奮闘して諦めた。

ようやくトイレから開放されて椅子に座って貰ったら…。
1人の入所者が母の居室に入ってきた。
「いらっしゃいませ」と言うとニコニコ。
母に「判る?」と聞くとコックリ。
「あのね 寒いの」
「上が寒いの?下のほうが寒いの?」と聞くと
「下のほうが寒いの」
「じゃ 下ズボンはいてみようか」
「うん」
母の下ズボンを出したが これは本人の物のほうが良いだろうと思い職員に御願いした。
職員が持ってきてくれたので 母のトイレにふたをして座ってもらって着替え。ズボンを脱ぐ時ちょっと嫌そうだった。
「ズボンを脱いで下ズボンはきましょ」と言うと理解してくれ 成功。
少し難しい人だが 難なく出来て良かった。

認知症の人は 自分の困った事を伝えるってなかなか出来ない。
この方も 自分から笑いかける事もなければ 話しかける事も殆どない。
独り言や意味が理解できない話しはするのだけれど…。
でも最近富に思う。
意味がわからず理解できないのは こちら側からのイメージであって 本人にとっては きっと意味が有るのだと感じるのである。
その事をどれくらい出来るか…これが介護者の抱える課題なのだろう。

ほんのちょっと 話せたその時に傍に居て上げられ 願いをかなえて上げる役目を果たせた事が嬉しかった。

さて 母のことに戻る。
母の洗髪は 嘔吐する直前の日だった。その翌日に入浴できて以来入浴はしてなかった。おそらく13日目。
職員に御願いして シャンプー台を使わせてもらう事にした。

洋服を着てるので 濡れないように大きなバスタオルと小さ目のバスタオル2枚。足元には古いバスタオルを敷いた。
最初にトニックでヘアマッサージをして その間にお湯を貯めた。
後は少し塗らした髪の毛にシャンプーをつけて顔を上げたままゴシゴシ。
「強くしないでね」と言う母の言葉を受けて 強すぎないように配慮しながら泡立てた。
顔に垂れていかないようにするテクも随分身についてきた。

うまく滑り出していたら 施設長が見えて「あら入浴すれば良かったのに」という事で 急遽入浴することになった。
実は シャンプー前 おやつの時間となっていて母の分も準備してもらった。水分補給は 夕食前でンシャンプー後に…と思って居室に置いていた。
ちょっと考えたが 此の儘入浴することにした。
1人で入浴させることに全く不安はないのだが 施設長が浴槽までの誘導を手伝ってくれた。
浴槽で身体を洗う事になった。
でも浴槽内で洗うと洗い落しがあるので 施設長が居なくなってから浴槽より上げて椅子で丁寧に洗ってあげた。
それこそ 納得できるまで時間をかけて綺麗に…。

母の気持ちに沿いながら出来たので 暴れることなく出来た。
母に洋服を着せて 浴槽と浴室の掃除をした。
予定外の入浴で職員の手を煩わせて 他の方に影響しては申し訳ないから。

フロアからは 夕食の音が聞こえてきた。
それだけで時間が読めた。
シャンプーも含めて1時間40分かかった計算である。

もう汗びっしょり。
それを見た母が 私の顔を手で拭いてくれた。

風呂を上がってから 居室でドライヤーをかけて頭を乾かす。
其れから 母をテーブルに誘導。
家の夕食の支度があるなと思うけれど…。
遅れて取る夕食なので また職員の手を煩わせる事になるので 介助するしかない。

母の隣に座して食事介助。
ついでに隣の方の食事も介助。
お隣の方は さっき「寒い」と訴えた方。
席を立って 右側から介助したらほっぺたを寄せてきた。
お互いのほっぺをスリスリ。
こんな事も初めて。母より7.8才年下の女性である。
お嬢さんとならこういう事も有るだろうけれど…。
更についでに もう1人の方の食事介助もさせてもらう。
職員は パタパタとしてその場を離れる事があり 放置するに忍びなかったのだ。

そんなこんなで完食と言う所までお付き合いして 施設を後にした。
バスに乗ったら 電話の着信履歴がいっぱい。
入浴から食事まで電話は バックにしまいこんでいたので気がつかないのだった。やれやれ。でもよく有るんだわ…こういう事が。

バスを降りて連絡を取って 買い物をして家に戻ると7時半。
夕食になったのは10時少し前となった。

今日は 北海道の友人から宅配便が届いた。
箱の中には 道の駅を巡って得てきた 珍しい物がいっぱい詰まっていた。
箱の中身は また明日にでも紹介…かな。

今日は 母の事 施設のお仲間の事 友人からの荷物…と嬉しい事がいっぱいの一日となった。




 


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