母のタイムスリップ日記
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2006年07月21日(金) ずしり…


 利用者さん訪問。
テーブルの上には食事中のもの。キッチンには調理に使った道具が出ていた。訪問はいつもと変わりない時間だ。
「今日は どうしちゃったかな?」と思う。
「こんな 大変な中来て下さってありがとう」
「?」…霧雨は降っていたけれど そう大変な状況では無かったけれど…
「もう 雨の被害がすごくて 途中大変だったでしょ」
…はぁ〜 そうか テレビのニュースと現実がごっちゃになってしまっているんだな…

「いえ こちらは 大変な事もなくて助かりましたね」
「今朝ね 家族から電話で『今日来るんでしょ』と言われて『こんな大変な時は来れないでしょ』と言ったの。『エッ 来ないのか』と騒ぎになってしまって『あの人は 黙って来ないという事はないから来ますよ』と言ったら
『脅かすなよ』と言って安心していました。家の人 すっかりあてにしていますね」
何となく不安で気球を上げてみたけれど…と言った所だったのだろうか?

ふと 以前 一人暮らしの知り合いが「息子が海で死んだ」と騒いだ事を思い出した。きっと あの頃の彼女と同じ位に進行しているんだなと思った。
同じ1人暮らしだけれど こうやって関っていると一人暮らしも何とか可能な時代になってきたのだなとも思った。
全て同じではない。家族の電話のコントロールと訪問がこの人にはある。
知り合いは この時期から徘徊が始まり ゴミ出しも間違え近所からクレームがつき始め病院送りとなったのだ。
毎日 誰かしらのフォローが有るという事が この時期の一人暮らしには必須という事なんだろうな。

冷蔵庫をチェックすると 利用者さんが作られたおかずが数点あった。
それで お話を伺いながら 前から気になっていたシンク下の収納扉の蝶番の修理をし 白い下駄箱の手垢をお掃除した。

今日はトイレタンクを見に業者さんがお見えになるとも言われていた。
修理なさるという事だった。

買い物に出る前に ちょっと野菜を茹でておこうと思いガスをつけたが点火しない。幾度かチャレンジしたがやっぱり駄目。
元栓を見たけれどちゃんと開いている。
「朝はちゃんと使えましたよ」と言われる。
…何が起きたのだ?…
安全装置か?と思いボタンを押したが 直ぐに消えてしまう。
お風呂のお湯を出して ガスメーターを見るとメーターの針が全く動いてない。ガス臭くはないので 安心はしていたが…

買い物の時に 管理人さんに伺って工事とかガス漏れ点検とかやってないか
訪ねて見た。
工事はやっていないという事だった。

今日 トイレタンクの修理のために業者さんが入る事が判っていたのでその時に見て戴く事にした。

買い物から戻って 荷物を冷蔵庫に詰めていたが 業者さん一向に現れず。
ガスの事は 立ち会ったほうが良さそうと思い時間超過を覚悟して待った。

ガスの件は 業者さんも私と同じ手順で点検し「ガスメーターがおかしいかも」という事で ガス工事専門業者さんに連絡なさり午後に見えるという事になった。

トイレの件も 何処が悪いか判ったので後日修理という事になった。

料理は サラダと蕪の酢の物ときゅうりと蕪と人参と生姜の即席漬。
火を使えないので仕方ない。
利用者さん 調理なさっていたので良かった。

帰りに管理人室に立ち寄りガスの件を伝え「業者さんに管理人室の方から入ってと御願いしているので 点検の時立ち会ってください」と御願いした。

時間オーバーで生協の荷は玄関前に置いてあった。
昼食をとり 母の所に出向く。

母は入浴中だった。
みんなの頭がボサボサだったので 一人一人櫛で梳かした。
嫌がる人はいなくて みな「ありがとう」と言ってくれた。
ただ 〇さんの頭髪が後ろで絡まっていて梳かした時引っかかってしまった。始めは「ありがとう」と言っていたが 途端に「何するの 勝手な事して!もうせんでよい!」と怒られてしまった。
詫びても赦してくれず 気分が変わるのを待った。

そのうち 母が綺麗になってお風呂から上がってきた。
目は涙目。職員も大変だったろう。洗髪嫌がったのだと何も言わなくても判った。

居室に移動してギュッと抱きしめるとしがみついてきた。
それからトイレ誘導し水分補給。
そこへ 施設長が見えた。
この事に関しては 明日の日記に廻す事に。

施設長と話しこんでいる内に母の機嫌が斜めになって行く。
「おやつです」の声がしたのでホールに移動しおやつを頂く。
この所 手掴みが目立つ。今日も小さく切ってくれた水羊羹を手でつまんで口に運んだ。
仕方ないのでフォークに刺して渡すと「するな」と怒った。
母の隣に座して 他の介助に廻ったりお話したりしながら母の気分が変わるのを待ったが 表情がますますきつくなってくる。
時にお腹を擦るので 腹痛もあるのだと見えた。
聞いても両方にコックリするので正しく判断は出来ないかった。

おやつ後トイレ誘導しお腹を擦った。
適切な言葉は出てこないが「強く押さないで…」と言うので間違いなさそうだった。もう「おかちゃん」の連発である。
「おかちゃんて 誰?」と聞くと私を指した。かなり困っているのだろう。

帰宅時間が近くなったが 此の儘だとこちらのフラストレーションが強くなりそうなので「お散歩」に誘う。
普段は どちらに行くという意思を強く出さない母だが 今日は違っていた。道路を渡ろうとすると右折車が一時停止すると「行かない」とくるりと方向転換。道路を曲がろうとすると「そっちじゃない」と次々と拒否。
母の気の向くまま 歩調を合わせて行く。
「嫌な事は嫌」と気儘にした方が 母の気持ちが凪いで来ると信じた。

お店に入っても同じような傾向で早々に店を出た。
人気のない道を選んで 大きな声で歌を唄った。
大分疲れたようでベンチに一休み。
ベンチは雨に濡れており 持っているティッシュを使って座る分だけは乾かした。そこで持参した果物を食べてもらう。
始めは拒否したが「美味しい」と判ったら食べ始めた。

こんな日は会話らしい会話も出来なくて 歌を唄って気分転換。
ようやく 歌も唄うようになってきたので施設に戻った。


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