母のタイムスリップ日記
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2006年06月18日(日) あめに唄えば♪


 今日は父の日という事で お食事会があったと言う。
我が家は母がなので お声がかからなかった。
施設に着くと男性入所者のお好きな「座頭市」のビデオを見ていらした。
母もソファーに座ってニコニコ見ていた。

認知症初期の頃 映画なら少しは落ち着くかと映画館に行ったり ビデオを見せたりした。
がテレビの前でじっと見入っている事はなくて「家に帰るんだ」とソワソワと始めたし 映画館は不安がってしまった。
母の好みの物を選んでも変わりはなかった。
また 偶然見たニュースやドラマの怖い場面では 後に尾をひいて混乱に拍車をかけてしまった。
だから テレビは子守にならないと肝に銘じていた。

そういう訳で 母がテレビを見ていると変わってきたのだなといつも思う。

座頭市に興味が深いわけでない事は承知しているので 母の手を取って居室に誘導。
着替えて外出の準備。

「雨がザアザアだけど お散歩行く?」コックリ頷く母。
今日のお散歩は コインランドリー。
娘が洗い終えた物を乾燥しに来ているのでそこでデート。

傘を差して母を連れては少し難儀。
でも外に出ると更にニコニコ。
ついでに
♪あめが あめがふっている きいてごらんよ おとがする♪と歌い出すと
母も一緒に歌い出す。手のふりまで付けてだ。
いくら大きな傘でも手を広げたら傘の外に飛び出す。
「雨に濡れるよ」と言うと慌てて戻していた。

途中コンビニに立ち寄り ゼリーとポテチとアイスを購入。お茶は持参。
アイスのショーケースをみて手を触れて「あつい」と言ってから「冷たい」と言い直していた。
ゼリーを選ぶ時も「あつ…」と言ってから「冷たいんだね」と。
言葉が曖昧になっているが違いに自分で気が付き …良かったね…と思う。

歩道に大きな水溜り。避けようもない。
「水溜りだよ どうする?」と聞くと「仕方ないよ」と水溜りに足を入れた。適切な言葉が出て来る事が ちょっと嬉しくて 足が濡れてもいいやと思ってしまう。

コインランドリーは 混雑していた。
娘を見つけると「あ〜」と言う顔。
隣に座ってアイスを食べて貰った。
ゼリーを上げようとしてスプーンをつけてくれなかったので断念。
お茶で水分補給。それからポテチを少し。
母は 周りをキョトキョト見ながら 特に嫌がるでもなくお付き合いしてくれた。
乾いた洗濯物を畳んでいる時 母も触れて暖かさを感じていた。

乾燥も済んで 娘と別れ雨の道を歩き出した。
娘は送ってくれると言ったけれど 雨の中のお散歩も楽しいので…。

帰りは多少濡れても良いやと傘から腕がはみ出しても好きなようにして貰った。雨に濡れても楽しそうだった。

施設に戻って 着替えをして スプーンを借りてゼリーを食べて貰った。
母のニコニコは相変わらずだ。

ご機嫌が良いのでテレビの前に座ってもらってテレビ観賞。
我が家の父の日の準備のため家に帰る事に。


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