母のタイムスリップ日記
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2006年04月16日(日) 伝わってくる事


母は ニコニコ笑顔で迎えてくれた。
向かい側に座っている人に私が来た事を伝えていた。
向かい側の人は 何を言われたのか理解で来ていない様子。
それで そうっと頭を撫でたら ニコニコと笑顔を見せてくれた。
今日は いっぱいお話ししてくださっていると職員は話されていた。
良かった。一時は言葉も失い トロトロ居眠りが多くなってたので 喜び一塩である。
母も 何となくそれを感じ取って話しかけていたのだろうと思う。

トイレに誘導する。
母は「トイレ行く」と言ったが トイレ迄行くと「怒られる」と哀しそうな顔をした。
空ける前から 状況がわかったので そ知らぬ顔でパッと早業でパットを外した。「ここに…何か…」と母は言ったが「何かある?」と聞くと「ない」と言っていた。
誰も怒ったりはしてないと思うけれど…幼い頃の思いが甦るのか はたまた良くないと思っているからなのか…?
その後予告通りに排泄。

居室で 故郷の教会から送られてきた母宛の荷物を渡した。
普通なら 差出人が教会とわかってくれるのだが…今日は判らないらしく「?」と言う感じだった。
包みを解いてみたらイースターのカードと故郷のお菓子が入っていた。
「イースターだよ。判る?」と聞くとコックリ。
そこでお祈り。母は涙を零した。
教会にもなかなか行けないけれど…でも母にとって一番大切な方である事を忘れていない。私も母の唯一の頼みごとだけは 守って上げられているとホッとした。

お菓子は 母に持たせて「みんなで分けてください」と職員に渡しておやつにみんなで食べた。

母を居室に座らせていると「面白くないんだもの…帰る」と独り言を言っていた。
他にも「これから家に帰る」と言ってから「行けないんだもの…」とワッと泣き出した。「1人では判らない。どうせ帰れない」とも言っていた。
一気にそういう話をした訳ではないが 合間合間の話を繋ぐとそうい事だ。

勤務の職員をみて「あの人誰?」と聞いてきた。
いつも居る人だって判らないんだなぁ〜と感じた。

教会の事も判らないと言う位だから 記憶が飛んで訳がわからなくてクレバスの中で不安になっているだろう事は想像できた。

こういう事がより一層理解できるようになったのは やはりアルツハイマーの方のブログを読ませて頂けているからである。
今までは 想像していたのだが(いや今だってその域を脱してないのだが)
より具体的にそうなんだろう…と感じるようになってきた。

私の事も判らないのは当然だが 以前に言った「私の一番大事な人」として未だ理解できているんだろう。

「外に出る?」の聞くと怖がった。
一度「行く」って言ったので エレベーターホールに出ると「行かない」とくるりと後ろを向こうとした。「判らないから」と。
母の一連の言葉や動作に一貫性がなくなっている時母の言葉が理解できなかったりしたが 今 どういう状態かがわかるようになり 言葉の意味も記憶に留まるようになってきた。
以前なら「疲れているかだるいのだろう」と思っていたのだが…。

それでも私が一緒だし 外に出た方が母には良いという事は判るのでお散歩に出た。
風が冷たくて母は嫌がった。コースを変えたら気持ちが変わったようである。お散歩に歌が付き物だったが この所母は時に歌詞を思い出せなくなって限られた歌しか唄えなくなってきている。

それでも 歌い出すと涙を零して歌う。

歩く事は嫌がっていないが とても寒そう。
お店に入りたがったが お休みで入れない。
母は残念そうだった。

寒いのに玄関を入るのを躊躇う。
「あと少し歩いた方が良いか」と歩き出したら「寒い。帰る」と言うので再度施設の玄関の前に行くと今度はスムースに中に入った。

ホールに足を入れると職員が出迎えてくれた。
「どうも 今日は記憶がつながらなくて不安な様子です」と伝えると職員も理解してくださった。

居室でお茶を飲んでトイレに行くとこれも成功。

それから 紙風船で遊ぶ。
暫く遊んでから 施設を後にした。
玄関で靴を履いていたら 職員が母やみんなと遊んでくれて居る声が聞こえてホッとした。
母の様子を伝えて良かったわ♪


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