母のタイムスリップ日記
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母の所に行くと昼食中だった。 手を洗って 直ぐに食事介助。口をもぐもぐさせていた。 体調の悪い人2名で 職員もそちらの対応に追われている様子だ。
食後 トイレ誘導 成功。 それから 手洗い 口の中のすすぎ。 「クチュクチュペー」では 理解できないが「ぶくぶくペー」で理解できた。若しかすると入れ歯の調整が必要かな?入れ歯の隙間に食べかすが溜まっていた。
それから ホールに出てみんなでキャッチボール。 みんなと言ってもホールに出ている人だけ。 私を中継ぎにしてボールを受け取る。 春 ポン 夏 ポン 秋 ポン 冬 ポン 上 ポン 下 ポン 右 ポン 左 ポン 東 ポン 西 ポン 南 ポン 北 ポン こんな具合に号令をかけた。 失敗した時は ちょっと冗談ポーズを入れて…。
すると 一緒に楽しんでいる人はケラケラ笑った。 母もケラケラ笑う。 よく 人の顔を見ているのだ。 片手でキャッチしていた母が自然に両手でキャッチすようになった。 無意識の動作だ。 口でいくら言っても無駄なのに…やったぁ〜と思った。
一度休息し 母はホール内で歩行訓練。 今日は 調子が良い。
再度キャッチボールしてから また 歩行訓練。 この調子なら…と思い 外に出た。 行きたいのか 行きたくないのか 母は半べそ。 でも 外に出たら「わぁ〜」と声を出した。 直ぐに戻るつもりだったが 「戻る?」と聞くと「未だ」と言うので 公園まで足を伸ばす。 「休む?」と聞くと「うん」と言うので大きな石に腰掛けた。 自分で座りなおす。 風もなく穏やかな日差しだ。 「戻る?」と聞いても「未だ」 「寒い?」と聞くと「うん」 「戻ろう」と言うと「うん」 戻る途中 「未だ」と言って立ち止まる。 「足 痛くない?」「痛い」 「じゃ 行くよ」とエレベーターに乗る。 気持ち的には まだ 入りたくないのは見えたが 無理は禁物。 「また 外に行こうね」
外に出ると やっぱり言葉の数が増えるみたいだ。
何故 外に行こうと思ったかと言うと…。 希望を持って貰おう思ったのだ。 1回目の歩行訓練の時「もう 行けない」と呟いたのだ。 「何処に?」「テーブルまで…」言いたげに指差した。
戻ってからは 置いていかれるのでは…と視線で後追いしていた。 母の隣をさして「ここに座りなさい」とも言った。
家の用があり おやつの時間を機に施設を後にした。 「お母さん すまんこってす!」
帰路のバスは座る席がなくて立っていた。 其のうち 立ったまま居眠りしたみたい。 膝がガクッとなって目が覚めた。 見てた人いるのかな?恥ずかしかった!
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