母のタイムスリップ日記
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| 2005年11月09日(水) |
携帯 ケイタイ 何処? ふぉ〜! |
今日の予定は 母のリハの立会い後 私の歯科通院。。。 昨晩から 携帯電話の行方が気になっていた。 気になるたびに 探そうと思うのだが「カバンに入っているだろう」と深刻に考える事もせずに眠ってしまった。
朝 充電器が空なのにきがついて また カバンにあるだろうと思い込んだ。
娘を送り出して 家事を終えて「さてと…」とカバンを探してみたが見つからない。カバンをひっくり返してみても見つからない。 「あれぇ〜」と上着やパンツのポケットを探しても何処にもない。
いつもマナーモードにしているので見つかるか判らないけれど 電話してみようと思ったが 自分の携帯番号を思い出せない。
慌てて パソコンから娘にメールし自分の番号を聞いた。 幾度かけても 音はしない。 「耳が遠くなってしまったか やっぱ年かぁ〜」と情けない思いがしてきた。娘も心配し始め 自分の送信履歴を調べて 私の記憶を引き出してくれる。しかし 記憶は曖昧な儘。
置き忘れかと昨日出かけた所に問い合わせるがないという事だった。
ふと 乗り物の中かと思った。 いつもより浅めのポケットで座っている間に落としてしまったか…と。
ようやく見つかった。 取りに行く場所は 遠い車庫だった。
母のリハの時間がギリギリとなり 急いで施設に向かった。 母はソファーに座っていた。 何となく「痩せたかな?」と感じた。それに顔が腫れぼったい。 また 判らなくなって泣いたかな?と思った。
今の母は 自分の居場所も職員の顔も忘れてしまって 初めての場所のような思いでいると感じる事が度々ある。 自分の居室だって ドアに名前が書いてあって 入るたびにそれを読んでいる。確認のために読んでいるのではない。たまたま目に留まって読んでいるだけなのだ。読んでみて 初めて自分に関連する場所と感じているように見える。 毎日生活している場所が わからないって相当の不安だろうとなぁ〜と思っていた。
昨日の講演会でもそういう話があって「やはりそうか」と思ったばかりである。
程なく療法士さんが見えた。 リハを受けている間 ウトウト始めた。
静かな空間に入所者が怒る声が響いた。 「あんた 女でしょ。ご飯食べる所に足を乗せないで…」始まったなぁ〜。 歩行が出来なくなった方が 腰が痛く足がだるくなるので足を高くしたいがためにテーブルに足をのせるのだ。 それを気に入らないので 怒るのだ。 どちらを怒るという気にもならないが 怒鳴るのは やはり穏やかでない。
その内に車椅子が動いた音がした。 職員の声もした。 でてみると 足をあげていた人のテーブルを車椅子で押している。 座っていた人のお尻が半分落ちかけていた。 加減が出来ないのである。 「腰が痛くて歩けないのだから…」と職員が間に入ると「嘘だ ちゃんと歩けるもの…」 「ごめんね」と職員は謝っている。 やはり両者に頭を下げているのだ…。
いろいろ難しい場面が多い。 寂しさの裏返しという事は みんな判っている。。。 訪問するご家族も調子が悪く 訪問できない環境である。
何とか落ち着いてほっとした。 集団で暮らす難しさである。
リハが済んで 母を誘って外出。 歯医者の予約は取り消して 別の日に変えて貰った。 お天気の良い日なのだから 母を連れて携帯を取りに行く事にした。
バスに乗って それからタクシーを飛ばして…。 「ようやく 携帯戻ったわ ふぉ〜」 「良かったわ 悪さされてない ふぉ〜」
帰路 ケーキ屋さんに寄ってコーヒータイム。 それから 駅まで母と腕を組んでトコトコ歩く。 階段を4階分は上っただろう。歩くのもかなりの距離。 紅葉した公園の木々に傾いたお日様が当たって…。 母とその景色をしばし眺めた。
母もかなり疲れただろうに…「歩ける?」と聞くと「歩けるよ」と。 「足が痛いでしょ」「痛い」 身体もどんどん傾いて来る。楽しさと苦しさが同居している複雑な表情である。幸い 楽しさが少しだけ上回っているみたいだ。
途中 ヨーカー堂に寄って ハードゲイの玩具を買った。 「どうも ハードゲイです」「これが今の日本 ふぉ〜」「OK!」「ばくてんふぉ〜!」と4種類の言葉が入っていてボタンを押す度に叫ぶキーホルダーを。。。
私は全く知りませんでした。 でも あまりの面白さに娘がパソコンに取り込んでそのCMを見せてくれたのでした。。。ちょっと気分を変えるのには 良い玩具のような…そんな気もしています。ふぉ〜!
駅からはタクシーを飛ばして施設に戻った。 かなり疲れた様子だが 不穏な気配はなかった。
1対1の時間が長いと やはり言葉が出てくる…。
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