母のタイムスリップ日記
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初訪問の日だ。 夫の出かける時 今日の訪問者の事を伝えた。 と言うのも 訪問先の方は少し若い男性。 その方と町に繰り出るという事もある。 若し 誰かが見ていて「知らない男性と歩いていた」とおかしな誤解を招いてはいけないと思ったからである。 別にやきもち焼きと言う訳ではないけれど 人から言われたら良い気持ちはしないだろうから…。 夫は「そう」とだけ言っていた。
事業所の方と待ち合わせて 訪問した。 基本的には 同じ時を生きる人という基に訪問させて戴いているが どの程度の障害かはお会いするまでは判らなくて ちょっぴり緊張した。
ご家族を交えてお話を伺っていると 介護のストレスは認知症の初期と似ていると感じた。 ご家族は気持ちが焦り 疲れも手伝い出来ないと不憫に思ってと手伝ったり 「さっきも 聞いたよ」となってしまうようだった。
二人で 外出の計画を練りメモを取って戴き 外に出た。 バス停でバスに乗った。バスを待っている間「僕のいう事 信じて貰えないのです」と言われた。 こういう場合 さらりと聞き流すしかない。「そうですか。私は信じていますよ」と伝えた。
小銭を準備するのも利用者さん。私の分も含めて運賃を払って頂く。 仕事柄 支払うという事は記憶に残っているとのご家族のお話だったが その通りしっかり支払いが出来た。 目的地は駅前のスターバックスコーヒーである。 駅はイメージできる様子だ。 しかし 下りてみるとどう動いて良いか判らない様子。 「ここは初めてですか?」とお聞きすると「2.3回来ています」と言う。 ご家族の話しだと時折出かけるという事だったので 2.3回という事はなく 記憶に残っているのがそういう回数なのだろうと思った。 スターバックスの場所がわからないと言われるので 見える場所まで行き それから「この先の看板見えますか?」と訪ねた。 「はい スターバックス」「行きましょう」と出かけ彼は先に席を確保しようとした。が 生憎満員。 「それでは この建物の上にコーヒーが飲める所がありますから案内します」とエレベーターに乗り込む。「○階を押してください」と言うとちゃんと○を押された。 ○階について やはり席の確認をなさった。「注文はあの場所です」と伝えるとカウンターに出向いて注文なさった。「コーヒー2人前」支払いもご自分でなされた。
席に付いて 先ずは家に電話連絡。 予定が変更されたので その分メモをこちらで取って渡した。 行動す度に言葉で確認しているのだが 今いる場所をスターバックスと勘違いしているのでそこを訂正してもらうためである。 「今 付きました。スターバックスが混んでいたので ○と言う所に来てます」と報告なさっていらした。
その後 病になる前のお仕事について伺うと しっかりとした口調でお話くださった。仕事の話は 楽しそうになさり「今は会社大変な様子です」と教えて下さる。
またバスに乗って家に戻り 今日の行動を振り返った。 バスを降りた時 少しの間自分の家が何処にあるか判断がつかない様子だった。きっと 下りてから私が逆の方に歩いたせいと感じた。 彼の帰り方が決まっているのだなと判ったので彼の後ろから着いていく事にした。 「道がわからなくなると困ります。一度 散歩に出て どちらに行くか判らなくなり 次々と歩き進んで 迷子になりました。警察に行って 名前と住所が言えたので 戻れました」と言われた。 「あれ こっち?」「いやこっち?」と動いてしまって混乱したという事だった。高齢者の徘徊もそういう事なのだろう…と思う。
家に帰って家族に報告する時 ちゃんとスターバックスが混んでいたので○階に行ってコーヒーを飲んだと正しく話された。 「電話も いつもよりはっきり話せていました」とご家族に言われてホッと胸をなでおろした。
次の活動日とその予定を組んで 活動終了。
今日は 夜 役所の公民館使用変更の説明会があった。 今日の日を逃すともう説明会には 出られないのだ。
それにしても…。公民館と言うものは 無料で貸し出すというのが原則だろう。1回800円と言う利用料 一年で12回9600円の負担。これに講演会のようなものを組むと講師謝礼も含め会場使用料がかかる。 頭が痛いなぁ〜。
確かに大した額ではないのだけれど…。払う側からしたら やはりねぇ〜。 なんか方策を考えなければと思う。
説明会は 9時近くまでかかった。 キッズルーム使用は 半額減免という事だったので 将来的に 認知症の人場合もそういった部屋を利用したいので キッズルームの部屋を減免で使わせてもらえないかと願い出た。
今の所 認知症は対象外という事だったが意見のあったこと伝えますと言ってくれた。
帰路のエレベーターの中では 説明会に参加した人がブツブツと文句を言っていた。そうだよねぇ〜。 住民サービス…どんどん消えていく。
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