母のタイムスリップ日記
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今日、明日は 施設のある町内の夏祭り。 少し 遅れての盆踊りだ。
昨年もグループホームの人が浴衣を着て参加した。 今年は 施設側からのお手伝いの要請はなかったが「参加する」と聞いていたのでお手伝いに伺った。 入所者は何となく夏ばて気味の方も多いので 参加できた人は少なかった。 また 昨年は盆踊りの輪の中に入ったのだが…。 今年は そこまで元気な人は いなかった。
ただ 昨年は町内の参加者がそう多くなかったので 車椅子でも輪の中に入ることが出来たのだが…。今年は 人手が多かった。 無理をして怪我をしても悪いので 今年は輪の中に入ることを勧めなかった。
それでも 出店を見て歩いたりが出来た。 考えれば 歩けるのは母位。。。
入所者を見守るために 職員も多めに待機 他に応援隊も数名加わって下さった。
入所者の反応は とても良かった。 「帰る」と言う人は 居ない。 無理をすると後に響く人のみ 早めに切り上げた。
母はといえば…。 職員に施設の浴衣を着せて貰った。 もう それだけで ニコニコだった。 浴衣を着衣する時には ポイントポイントで着せやすいように自分の手で押えたり…。着付けて戴いてから 胸元やおはしょりを綺麗に直していた。 残っている能力を使える…って やっぱり素敵だと思う。 職員は 「帯をきつく締めすぎたかしら…」としきりに気になさったが 母の表情からきついと思って居ないことが見て取れた。 そして 最後まで脱ぎたい様子を見せなかった。
外に出る事も理解していて ウキウキしているのが見て取れた。
外に出た途端 太鼓の音に合わせて手でリズムを取り始めて 本当に楽しそうだった。 職員から「お祭りは以前からお好きでした?」と聞かれた。 しかし これは 私には判らない。 何せ 私の子供の頃 母はお祭りには行かせなかった。 夜店で物を買うのもご法度。 親としての姿勢だったのか?ほんとは好きだったのか?それは 聞いた事がなく真実はわからない。
それでも 普段は洋服で過ごしていても 夏には浴衣を出して着ていたし 正月には着物を着ていた。 きっと 和服が好きだったのでは ないかと思う。
リズムを取るのが好きで だから太鼓の音は 心地よかったのではないかと思う。祭りの太鼓は やっぱり 心弾む音だろうと思う。
夜店を一回りしていたら 知り合いの人がいた。 御辞儀をしたら なんと夫も来ていて 仲間と飲んでいた。 この時 母はどういう訳か 皆さんに手を振った。 そこに居られる方の一人一人に会釈しながら手を振った。 本来 そんな事はしない母なのに…これにはすっかり驚いてしまった。 皆さんも「わぁいわぁい」と手を振って下さった。。
祭り気分とでも言うのだろうか?
一回りし ちょこっと休息後 同じフロアの方と3人でまた歩いた。 ちょっと 腰を痛めて居られるので歩行が心配だったが 手を繋いで歩き回った。いろんな所に興味を示し 歩く方向をご自分で決められて歩かれた。 ご家族の話しだと「歩くのはもう無理。直ぐに座り込んでしまうから」と言われていたが どうしてどうして しっかり休息もせずに歩いていらした。
外の刺激って ほんとに活き活きとした表情を取り戻すみたいだ。
踊りは続いていたが 母の状態を見て施設に戻った。 それ程 疲れた様子を見せていなかった。 汗でびっしょりなので 全身薬用ローションで拭き パジャマに着替えた。 歯磨きをして 布団に横になって貰った。
職員が 町内会の人に「写真とってもいいですか」と聞かれ「どうぞ」と撮って頂いたと言っていた。 「町内会の写真に載るかも…」とも言っていた。 「素敵じゃないですか これこそ地域との交流ですね。良かったですね」と伝えた。
母と同じフロアの入所者の人と歩いている時も 皆さんとても好意的に笑顔を見せてくださった。赤ちゃんや子供たちの姿に とても喜んでいた。 ママさんたちが「有難う」とお礼を言ってくださった。 これも立派な地域交流。
母は 今頃楽しい夢見ているかな?
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