母のタイムスリップ日記
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母の所に行こうとパタパタしている時 電話が入った。 「ゴソゴソ…○△(娘の名)?」 アッ あいつだな。。。 「はぁ〜い はなよ」…「は・なよ」受話器を握りながら 大きな声でゆっくりと話しかけた。 「あ はな?」「お母さん 元気?」「げ・ん・き・よ」 「出かけるの?」「 で・か・け・る・よ」 「判った 元気ならいいんだ。じゃ切るよ」
受話器を置いて直ぐファクシミリ送信「ハートマークで行って来ます!」
彼女の声 久々に聞いた。 「駄目かもしれないけれど でも電話してみた」と言っていた。 私の声も彼女に届いた。 彼女の声も 元気だった。
病と仲良く過ごしている彼女。 こっちが元気すぎると 彼女も戸惑うだろうし…。 無理のない範囲でメールを交わしている。 メカが嫌いな彼女は パソコンのメールはやめてしまった。 今は電話のメール。だから 出来る限り短めのメールだ。
ちょっぴり寂しい日々だった。 思いもかけず 元気な彼女の声を聞いて 飛び上がるような気持ちになった。
弾む心で母の所に向かう。 ちょっと遅くなってしまったけれど…すべり込みセーフ。。
今日の母は多弁の日だ。 思いついた言葉をポンポンと話す。でも 意味は…わからない。 仕事をしているつもりのようだという事だけは 判った。 だから「はい」「はい」とひとつひとつの言葉に返事を返して 言葉の途切れた所で「判ったよ」と言う。 すると安心したように「御願いね」と。
時折理解できる会話もある。 トイレに入ったとき「お腹 ぺちゃんこ いや」と言う言葉。 他の人にわからなくとも 通じる言葉。 「お腹がおかしいから お腹を押さないでね」と言う意味だ。 母にとっては 精一杯の言語表現で有る。 この手の話し方が大部分になって来ている。
リハビリの間もおしゃべりしていた。 血圧を計った後「ここの検査。。。」と言う。「終わったよ」と言うと…。 「ありがとう」と。 おしゃべりもそうだけれど 動きも多かった。 でも そんなおしゃべりが途切れた。。。 見ると鼾をかいて気持ち良さそうに眠っていた。
リハが済んでから 外出。 行き先は 美容院。 バスに乗った。バスの中では静かだった。 美容院の前に来ると「あ〜来た事有るところだね」と言い中に入ると「そうだそうだ」と言う表情をした。 今日は きっちり記憶を辿る日の様で有る。
特に嫌がることもなく 過ごせた。 カットだけなので ウェーブがなくなってしまった。短髪になり髪の毛が撥ねそうだ。。。次は早めに来ないと…。
それから スーパーで買い物をして家に向かう。 お腹が空いたようだった。 家について12時少し前だった。 直ぐに食事の支度をして食べてもらう。 リハの時間によっては 施設での昼食になるかもと思っていたのでトマトとアスパラを持参していた。それも食べて貰った。 便秘気味という事で幾分気に掛けての事だ。
ところが多弁多動の母なので 私がテーブルを離れる度に 食事中なのに幾度も立ち上がった。 おそらく 排泄だ。オムツを替えなかった。 施設を出るときから1時間半位だったのだ。 でも食事がすまないとトイレと言うわけに行かなくて…。 食べ終えてからトイレ誘導。ぐっしょりだった。 反省しきりである。もう少し 気持ちのゆとりを持たなくちゃね。。
それから入浴。 今日も寒い。ぬるめにしたので気を抜いてチャチャとかけ湯をして湯船に浸かって貰ったら「アツイ!あ・つ・いっ!何するの!」と怒り出した。 「ごめんごめん」と謝った。 でも温度的にはぬるめなのだ。直ぐに気持ちよさそうになったけれど…。 この所 母は不快な時は 瞬間湯沸かし器のように怒り出す。 「我慢」が出来ないのだ。。
身体を洗って 更に温まりあがった。 少し眠そうで…横になって貰ったら直ぐに寝入った。 昨夜は 断続的な眠りだったのだろうなぁ〜。
でも 長くは眠る事はなく すっと起きて私においでおいでをして「帰らなくちゃ」と言い出す。 そういえば 今日はしきりに時間を気にする。時計だって しっかり読めた。お帰りモードなのだろう。
お茶を飲んでトイレに入って 帰路に着いた。 帰路は駅まで歩いた。 結構早足でびっくりした。 やはり 多弁多動…のせいだろう。
そういえば いろんな事に対しての反応も早く おかしな動作では予測し おなじ動作をしてみたりで…。あまりにおかしくて二人でお腹が痛くなるほど笑い転げた。久々に大笑いだ。
施設に送り届けて家に戻ると 彼女から「おかえり」のファクシミリが届いていた。ニッコリ。。。
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