母のタイムスリップ日記
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| 2005年03月05日(土) |
飛び上がりたい気分よ |
母は少し暗い顔をしていた。「下」だろうなと想像できた。 いつものようにトイレ誘導。 今日は いつもと違う形を試みた。 居室に入った時「ここは 誰の部屋?」と聞いた。きょとんとする母。 「ここは○○ちゃん(母)の部屋でしょ」「うん」 「トイレは何処かしら?」トイレの表示を見て「ここ」と言ってから「ここに入るの?」と聞いてきた。「そうよ」 「用を足すんだけれど…」「あなたが?」「私は今用がないのよ。○○ちゃんはどう?」 ズボン着用の儘 便座に座ろうとしたので「ズボン 下げなくちゃ」と言ってみたが 逆にズボンを上に上げてしまった。 「用を足す時は ズボンさげなきゃ。。。」とちょっとズボンを下げると自分でズボンだけ下げた。 「ありゃりゃ。。。パンツも下げよう」と声を掛けたが通じない。結局 下げてあげる事になってしまった。 もう少し ゆっくり取り組めば 1人で下ろせたかなと反省。
お腹をマッサージして排便を促した。 石ころみたいな小さな物がコロンと落ちた。「やったねぇ〜 もう少しがんばれる?」更にいきむ母。自力で出せた。落ちたという感覚も有るようだった。「偉いね」と言うとニッコリした。
母に持参したおやつとお茶を上げて 居室に掃除機を掛けた。 ゆっくりと食べているので 掃除機をホールに持ち込み掃除機を掛けた。 時折 母の様子を見ながらいると…持参したスイートポテト2個とミニウインナーロールとお茶(500ミリリットル)全量摂取していた。 ホールでは 最高齢のご婦人が「お姉ちゃん ちょっと…」と言われた。 「ひぇ〜また文句かな?」と思ったら 今日は少し様子が違っていた。 「あなたの お母さんね 今朝『てめぇ〜起きろ!』と起こしに来たのよ。時計を見たら5時だったわ。1人で寂しいのだろうと思って起きてあげたのよ」それからずっと起きているから疲れるわ」と言われた。 「あらごめんなさいね」と言うと「しようがないのよね。病気だもの…」 「有難うございます。そう言って戴けると母も幸せです。ほんとに有難う」と言うと「頭なんか下げないでよ…」と言われた。 「私には娘が居ないから…」 「あら 素敵な息子さんおいでじゃありませんか…」と言うと「そう いい息子なのよ…でもね 娘が欲しい…羨ましい…」 みんな 寂しさを我慢している。。。そう感じた。 でも 母は決して「てめえ 起きろ」なんて言わないと思う。 「てめえ」と言う言葉は使わないと思っている。 人を探して部屋を訪問は 有るかもしれない。。。 「起きろ」とも言わないと思う。。。 「寝ているの?」とは言うかも。。。
その人とのやり取りを母は遠くから見ていた。 会話までは聞こえて居ないはずだ。
玄関前に掃除機を移動したら 母がツカツカとやってきた。 人とお話して怒っているかな?と思ったら…「教えて頂戴」と言った。 どうやら 掃除機の使い方を教えてという事らしかった。(言葉はない) 元気な頃はちゃんと使えていたけれど…いつの頃からか掃除機は使えなくなっていた。使わない暦。。。8.9年だろう。。。 持ち方すら忘れているような気配だったが 手を取って取っ手を持たせてみた。するとスーイスーイと掃除機を掛けだした。じゅうたんの上も上手に…。ゴミのある所を指してあげると それも上手に吸い取った。 とても嬉しかった。母だって嬉しかろう。。。 ここまで混濁している状態で こんな作業が出来るなんて考えてもいなくて…。ほんとは 1人飛び上がりたくなる気分になった。
母の眼科通院の準備をしている。 トイレに入った時がチャンスかなと思って取り組んでいる。 顎を軽く押えて「横目して見て…」と向き合う私が横目をしてみせる。 母は 指示に従って動かす。 それから顔の前に指を持って行き 左右上下に動かしてみる。 母の視線は 指先の動きを見つめる。 今日は 大分うまく出来た。 最後に 点眼する。 初めの頃は「何するの?痛い」と言う母だった。 「これは目薬。分る?これからちょっと目に差すからね」としっかり断ってから点眼。一度目より二度目。。。とだんだんわかり始めている。 後もう少しかなぁ。
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