母のタイムスリップ日記
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自分を騙しながら動き回っていても 時に腰が重くなってしまう。 「母を誰が連れ出すの?」「貴方の介護の度合いなんて楽な方でしょ」そんな会話が自分の内部で起きてくる。 「ク〜ッ」と思いながら 出るしかないなと家を出た。 長い坂を降りて 風に吹かれ景色を眺めているうちに 出掛け前の重たい気分が少しずつ溶けていくのがわかる。 動き始めると 何とかなるのだけれど…腰を上げるまでのちょっとした時間…これがちょっぴり辛い。贅沢な話しだ。
バスターミナルに着いた時 バス会社の人が「来ない…別の…」と叫んでいる。近くで耳を傾けると「○○方面は通行止めです。復旧は未定です。別のルートでのご利用に切り替えて下さい」という事だった。 「地震?」という事ないものね。 「事故ですか?」と聞くと「そうです」と言う。 通行止め 復旧の見通しはたたないとなると大きい事故だな。 「あやっぱ 行くなってことかな?」と思ったりした。 けれど もう行くと決めて動き出しているんだもの…。 おそらく母の施設までの間の事故ではないと感じて タクシーに乗り込む。
施設に付き母の居室に入ると 母も後ろから付いてきた。 排泄は失敗直後だったみたいでササッとトレパン交換。その後お腹をマッサージして排便を促す。今日は息み方がうまい。空振りだったけれど排泄の回路は繋がっているようであった。 タオルや靴下を洗濯してパジャマをチェック どうやら洗ったほうが良さそうだった。 実は先日は ぬれたパジャマがロッカーに入っていて ぬれた所を拭き取りパジャマを持ち帰り 洗ってから戻したばかりである。 今日は 近くのコインランドリーで処理しようと思った。 母を連れて散歩してその間に洗って 戻って乾燥のパターンに。
外に出る時職員から「今日は1月の誕生会ですから…」と言われた。 バスも止まっているだろうから 近場で散歩を済ませることにした。
コインランドリーに入ると張り紙があった。 使用量値下げされたようである。 昔のコインランドリーは洗剤持参だったが 今は自動的に洗剤や仕上げ剤が投入される。それより使う前に洗濯機内を水洗いできるのだ。 随分手軽になったなぁ〜と思う。
機械が回り始めて直ぐ外に出た。 コンビニに立ち寄り おやつとお茶を買い求めた。 それからゆっくり歩いた。 今日は何故だか♪キューピーさん キューピーさん ♪とうたってみた。 すると母がその続きをうたい始めた。 考えれば 母が私達に うたって聞かせただろうこの歌。嫌いだったら母だって歌うはずもないから…好きな歌だったのだろう。 歩く足取りも今日は安定している。
大回りしてコインランドリーに戻り洗い終えた物を乾燥機に突っ込み そこでおやつタイム。 此処には手を洗うところもある。勿論トイレも。そしてお子様用には遊ぶスペースだって有るのだ。軽めにおやつ。 乾燥を済ませて 施設に戻った。
誕生会には ケーキが準備されて ろうそくも立てられていた。 1月生まれの人がろうそくを消した。 それだけで「主役」を理解できるようである。 ご家族が手品のボランティアをしてくださった。
入所者が一番喜んだ手品は取り出した白い綿のロープが一瞬にしてピンクのスカーフに変わった時だった。 トランプやおさつの手品は 記憶が付いて行かない様子だった。
今日は早めに施設を後にした。 バスも動き始めていた。 途中下車をしてイチゴ大福の美味しいお店に寄ってみたら 定休日だった。 仕方ないので 気分変えにスーパーに立ち寄り 黒ゴマプリンを作ろうとゴマペーストとすりゴマを買った。
折角買ったのに どうしても作る気力が出なくて冷蔵庫に収納。
どうにも気力が足りないみたいだ。季節のせいかな?
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