母のタイムスリップ日記
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2004年12月17日(金) 引き継いでいくもの。。。


 利用者さん訪問。
「家族から置いていかれる感覚。。。」これが高齢者にはある。
自分が老いていく先の心配もゼロではないけれど それよりも自分が守ってきた事を誰が受け継いでくれるかという事もある。

母の場合は 唯一信仰だった。
自分はクリスチャンだからお寺のお墓には入れない。。。それが一番の気がかりだった。遺言書なるものも金品に纏わる事でなくお墓の事だった。

利用者さんも ひとつは仏壇が有った。お位牌はお住まいに持っていらしているけれど…。残してきた先祖代々の仏壇。
また家系図。

息子さんから「日本人のルーツ 人間のルーツなんて辿れば一緒だし 家系図を額に貼り付けておく訳には行かないのだし…そんな家系図なんて…」と言われたようだ。
利用者さんは「家は代々。。。」というお家柄を自慢しようという事ではないだろうと思う。
これはとっても不思議だが こういう感覚って年を取ると子孫に向けてのメッセージと言うか 責任感が強くなるんじゃないかなと感じたりする。

若い頃 私も息子さんと同じような感覚があった。
祖父の弟が丁寧に資料を探してつなぎあわせた家訓と家系図を作った時の感覚だった。
でも 今はもう少し違う感覚でそれを見る私がいる。

自分の中にどんな遺伝子が有るかというよりも 先祖の感じ方を探ってみたり生き方を知ってみたいと言う気持ちが生まれてきた。

人のルーツなんて歴史等を学べば有る程度はわかる。
それよりも一番自分に近い歴史を知ってみたい。。。

そんな事を考えながら利用者さんのお話に耳を傾けた。

確かに人に拠っていろんな考え方が有るだろうし「そんなもの関係ないじゃない…」と思われる人もいるだろう。

そういった事も含めて目に見えない事を伝えたいと言う思いは しっかり受け止め伝えて行きたいと今の私は思う。

利用者さんは どうなるか…。
「いろんな思いは 受け継ぐ人の意思に任せて取り敢えずは自分の健康を守っていく事にしたのよ」とさっぱりした表情を見せてくれた。

きっと ご家族も利用者さんのお気持ちは受け止めて居られると感じている。

今朝の朝日新聞に痴呆初期の介護が大変という記事が載っていた。
やっとここに目が付いてきたか…という感じがした。
ここの部分が社会全体が認識できるようになるには もう少し時間がかかるのじゃないかな?
何れ またこの事については触れる機会が有るだろう。。。







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