母のタイムスリップ日記
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2004年12月16日(木) お〜わんだふる!

 今日少し出遅れて母の所に向かった。療法士さんの見える前に到着しなかったらオムツ換えやお掃除が…と焦った。
施設に付くと母はトイレに入っていた。
辞めたはずの職員のお顔があった。
「あらぁ〜」と言うと「お久しぶりです」とお返事が返ってきた。
そこに療法士さんが 見えたので慌てて居室に入った。

「今日は職員の数も何時になく多くて それによく声がけなさっていますよね」と言われた。
そうなのだ 今日はもう1人見知らぬお顔の人がいらした。
特に紹介はないが…。

母が リハを受けている間に お布団を干した。
とっても良いお天気だったから そうせずにいられなかった。

リハを終えて 療法士さんを見送ってから お部屋の掃除。
たった一日空いただけなのに 埃や髪の毛が散らばりが目立つ。
耳鼻科通院と美容院に行くと決めていたけれど やっぱお風呂が先みたいと判断した。
着替えをしてもらい タオルの洗濯も母にして貰った。

ホールから聞こえる職員の声が入所に向いている。思い出したような間隔での声ではない。途切れないのだ。
ゴミ捨てに行くと昼食の準備が始まっていた。
これもいつもと違う風景。
トントントンとまな板の上で何かを刻む音がお部屋まで響く。
入所者も寝たきりでない。
そういえば 今朝は お食事途中の人の姿もなかったなぁ〜。
昼食はいりませんと断っていた。
母を連れて家に向かう時には な・なんと調理師さんも職員が入所者と同じテーブルについているではないか!
ほんとに素敵な風景である。
食事への誘導の声もきちんとしていた。
比較的頭のはっきりしている方への対応などほぼ完璧。

「出かけます」と断って施設を後にした。
途中 バスターミナルでデパートに寄った。
ちょっとるんるん気分で おせちの見本の前で立ち止まり「これは レンコン。これは 伊達巻。これは海老。紅白のかまぼこも有るね」と眺めた。
「もう直ぐお正月なのよ」「ふ〜ん」とつれない返事。
ケーキの棚を見ると「わわ 綺麗。。。」と興味を示す。
やはりケーキの方が彩りとしては目に付くのかぁ〜。

家についた時 不安げな顔を見せた。
「ここは何処?」「分らない」と困惑した顔。
「来た事ない?」「ないよ」
「みた事ない?」「ないよ」
どうしても不安な表情は消えなかった。気配を察して娘が部屋から出てきた。(娘は今日は例の検査日でお休みである)
娘の顔を見てようやく顔が綻んだ。
3人で昼食。
母はニコニコと食べた。テーブルにみんなが揃う前から食べ始めた。
私たちの食事が済んでも母の食べ方は続いていた。
量を食べていると言うより 時間がかかっているのである。この所 食べ方が遅い。便秘気味のせいもあるかも知れない。
食後 意識して林檎をむいて食べてもらった。
それから 母に届いたクリスマスカードやプレゼントを手渡した。
少し前に届いていたが ゆっくり見て欲しくて 時間を見計らっていた。
母の目の前で封を切ってあげて 渡した。
「教会だね」とだけ母は言った。

それから礼状を書いてもらった。
でも文字を書くのもかなり苦労だった。

ようやく入浴。洗髪。気持ち良さそうだった。
頭が痒い様子でもあり「臭い?」とも聞いてきた。何か感じているのだろう。

入浴後髪を乾かし 爪切りをした。終えると「どうも有難う 綺麗になった」と喜んだ。

施設に戻るとまた賑やかである。
いつもと同じように 引継ぎの時間だ。
でも その間も入所者に対しての声がけもあった。
また いつもより短い時間で終了していた。
居室に入ると いつもならお布団だって取り入れないのに…ちゃんと取り込んであり あったかな日なのに居室には暖房も入っていた。

入所者もちゃんと起きている。。。

施設内の環境が今日のようだと入所者にとっては ワンダフルのはずである。

職員がいつもと違うパターンで動いている。
これが理想と分っているのだろう。
声がけ等は 何処まで意識しての行動か 私には理解できない。
でも食事の時の付き添いは 明らかに違う。

何故 今日はこうなのだろう。。。
何も聞かされて居ないけれど…見えるのです。
皆さんに 分るでしょうか?

私 とてもやるせない思いがしました。


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