母のタイムスリップ日記
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2004年11月11日(木) ほっとするような しないような…


 母の所に出向くと食事を終えてテーブルクロスを解いていた。
この所 母は織って有るテーブルクロスの糸を一本ずつ丁寧に解いている。
現実には困った事なんだけれど…許してもらっている。
お茶やスープを零す回数も増えてきている。
でも 食べたい気持ちは充分あって自立した食事は出来ている。

「ね ちょっと。貴方に言うのは筋違いなんだけれど…。あの人(母を指して)今朝 私の部屋に入ってきて ベットに水を零していったのよ。もう 風邪引きそう。。。お布団 お姉様に替えてもらったから言いけれど…。いつも私だけ やられるの…」と目に涙をいっぱい溜めて訴えられた。
「病気だから仕方がないのだけれど…もう 早く死んでしまいたい…」とも。

「ごめんなさいね。寒かったでしょう。どうしたら良いかしらねぇ〜」

「いえ ドアを閉めれば良いんだけれど…息苦しくてドアを開けておきたいのよ」と言われた。

ただただ 申し訳ない…と思い やはり母は 迷惑をお掛けする存在になってしまったか…と引き上げ時かな…と思った。

リハを受けた後 家に向かい 夫と母とで昼食を摂った。
母は、ただただニコニコして 笑ってばかりである。
この笑顔で迷惑をかけているのかぁ〜。

食後入浴。
身体を拭く時 ドライヤーで髪を乾かす時「有難う」と幾度も言った。
何かを話したそう。。。
「はし…じゃなくて…母…じゃなくて…」「んと」「んと」と考え込んでいる。じっと待っていても言葉が出ない…話したい事が有るのに言葉が出てこない風であった。くしゃみをひとつした時 ふと思った。
「鼻紙?」「うん」
母が言おうとしたのが「はながみ」だったかは さだかではない。
でも こんな風に言葉が出なくなってきている。母も気が付いており哀しそうであった。
今日は こんな場面が幾度もあった。

その後 通院した。
バスに乗ると また手元にチャイムボタンの有るバスだった。
慌てて席を移動した。今日はチャイムボタンに興味を持たない様子だった。
診療所は 少し混んでいた。
特に変わりなく 診察は済んだ。

ちょこちょことお店を見て施設に戻ろうとすると「嫌だな」と一言言った。
意味が有るのか ないのか…判らない。でも施設に戻ろうとしている時なのでビクッとしてしまった。
判っているのか 居ないのか…。でもきっと 瞬間「帰るんだ」と感じたんだろうなぁ〜。

施設に着いても 今朝の話が頭にこびりついて 離れがたかった。
買ってきたお菓子を職員に渡そうと思った。
甘い物が好きな方なので お詫びの意味で渡してもらおうと思ったのだ。
ところが 職員曰く
「きっと ○○さん(母)が食卓で水を零したりしたのと 以前有った事を重ねて思い出しているんだと思います。○○さんが 他の方のお部屋に行くという事は ないですよ」と言われた。
それを聞いてほっとした。がほんとにそうだろうか…。

だとしたら 彼女もいろいろ寂しさがあって…被害妄想を起しているのじゃないだろうか…。車椅子で外出も少ないし ご家族もなかなか見えないしなぁ〜。彼女にぴったりついて 過ごしてあげれば…こういう事なくなるのかな?でも 母を優先したいしなぁ〜。


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