母のタイムスリップ日記
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| 2004年10月20日(水) |
ちょっとタイムスリップ… |
利用者さん訪問。 利用者さんは 昨日 通院ついでにお友達と会ったらしい。 「こんな風に少しずつ 行動範囲を広げているの」と嬉しそうだった。 今日は 多少お疲れとの事だったが 初めて訪問した時のような虚脱感は見られない。少しずつ よくなられているのだろうと感じた。 まだ 手放しと言う訳には行かないだろうけれど…是非ともお元気になられて欲しいと思う。
活動を終えて家に戻った。 パソコンを開いてみたら 友人からメールが届いていた。 彼女は パソコンを始めたばかりである。 今までは 携帯メールでのやり取りだった。 今度はパソコンを利用してのメールだ。 ご主人がサポートしてくれているのだ。 ここ数日 1人でメールを送信できるようになったみたいだ。 この日記を盗み読みするのが楽しみと有った。 「ご主人に お気に入り登録して貰えば 簡単にみられるよ」と伝えると…。「あんたと主人は仲良しなんだから…」とどうにも関係のないやきもちを焼かれてしまった。(へへへ) お気に入り登録できる位で「仲良し」と言われたら世の中みんな仲良しになってしまうのになぁ〜。 まともに そう考える友人が好きなんだけれど…。 アッ 余計な事書いているとあいつが見た時「もう〜っ」って怒るなぁ〜。
友人に送る本を探していたら…母の塗り絵が出てきた。 母の塗り絵を見ていると 楽しそうに描いている母の表情が浮かんでくる。 時というものは 苦しかった場面を忘れさせてしまうようだ。 塗り絵をして貰っている頃は 介護者としては 嬉しさ半分苦しさ半分だった筈である。 一日何枚も描く時もあれば 何日もかけて描いていた時もある。 描いている途中の物を出すと「誰が描いたの?」と怒ったり「私 描いて居ないよ」と言ってみたりだった。 機嫌よく描いていると思うと 急に「家に帰らないと」とソワソワとしてついには外に出て行ったり…。
母の目に留まらないように そうっと後ろから付いていったりも有ったなぁ〜。車が来て危なくなると慌てて傍に走っていたっけ。 「私1人で帰るんだから…」と振り切られた事も有ったなぁ〜。 「途中でわからなくなったらどうするの?」と聞くと「そん時には交番に行く」と言っていた。 「交番では お家何処ですか」って聞かれるよ。 「今は おまわりさんを騙して寸借する人だっているから そう簡単にはお金は貸して貰えないよ」と言うと…。 「そん時は 歩いていく」 なあんて やり取りもあったなぁ〜。
結局 行き方が判らなくて植え込みの傍に黙って立ちどまって…。 そういう時が引き時で「ごめんね。気に入らないかもしれないけれど家に泊まっていってください。どうかお願いします」と言うのがいっぱいいっぱいだった。 気まずい沈黙で家に向かって歩いて 門の前まで来るとまた立ち止まってしまって…。怒ったら また一からやり直さなくちゃになるから…ググッと気持ちを押し込んで「さ、入ろう」と手を引いていたっけなぁ〜。
私にも辛いことだったけれど…母だって押し込めた気持ちがあっただろう…。
あれれ 話が飛んでしまったなぁ〜。
塗り絵に熱中する時は 時に数時間という時もあった。 そういう時間は ほんとに天国だったし また 母の持っている力と言うものに感動もしていた。 痴呆なのに…こんな長い時間集中できるんだなぁ〜と。。
楽しい事も苦しい事もみんな 遠い過去になりつつある。
今は ただ 母に感謝するのみである。 こんな私でも ここまで過ごせてきた事を…。 これから どんな世界に入り込んでいくのか判らないけれど…母の歩みを静かに見守れれば それでいいんじゃないかと…。
とか言って また 大きな波が来るとじたばたするのだろう。。。かな?
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