母のタイムスリップ日記
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| 2004年08月24日(火) |
ちゃんと話せるんだけれどなぁ〜 |
何がどう変化しているのか…。 医学的には 脳のつまりや収縮があって 場所によっていろいろ状況が違ってくるという説明があるだろう。 でも あくまでも 情的な立場に立ってみる私は 母の変化から いろいろ読み取るしかない。 痴呆の介護は 医学よりも対処。。。かな?
今日の母は、割りに落ち着いていた。 体調に問題がないというか 痛い場所が酷くないという事だろう。
母がソファーに座ってお料理の本を声を出して読んでいた。 料理の本に興味を示したので 昨年の本を母に持っていて置いたのだ。 今日 読んでいたのは 家から運んだものでなく施設で準備してくれた本だった。母の読む声に耳を傾けていると「ハクシンの魚…」と。「?」と本を見ると「白身の魚…」だった。 声を出して読んでいるけれど…何処まで内容を理解できているかな?でも「おいしそうだなぁ〜」と感嘆の声を上げるのだからなぁ〜。
施設を出る時「何処か行きたい所ある?」と聞いてみた。 母は、首を傾げながら考えていたが…「トークと言う所に行きたい」と言う。そして窓越しに見える景色に「ああの赤い色。。。トークと言う所から来たんだね」と言う。今日の赤いは 車の色でなくてテールランプだった。
バスに乗っているといつものように看板を読み始めた。 「家さがし」の家が見えなくて「あれは 何を探しているの?」と聞いて来た。見ると直ぐ横に大きなトラックが止まって直ぐ見えなくなってしまった。「早くあっち行ってよぉ〜」と言いながら「出来ないよね」と笑っていた。トラックが動き出した時には 母の興味は 別の所に移ってしまっていた。こんな風に興味の対象はクルクルと変化するのが早い。
家に着いて「ここはピアノがある家?」と聞く。 家にはピアノはない。どんな記憶を辿っているんだろう。。。
昼食を摂った。 ぶどうも出したら…。ぶどうの皮をちゃんと区別できた。それはいいのだけれど…お浸しを口にいれて直ぐに口から出してぶどうの皮と同じところに置いた。見ているとぶどうの皮を食べられるものの上に置いたり…だ。 どうやら お浸しの繊維が邪魔と言うよりも ぶどうの皮を出すと言う動作が続いているようである。 「こりゃ こりゃ。。。」と笑いながら「はっぱでしょ」「皮でしょ」「「おイモでしょ」とお皿を区別して見せた。 すると 母も笑いながら「アサガオでしょ」と言う。「?。。。」 通じてなかった! 「ま いいかぁ〜。お母さんの勝ちだよ」 食べる片端から皮を引き取り はっぱを引き取り。。。忙しかった。 でも 食欲は充分あった。おかわりと言う具合ではなかったけれど…。
紫蘇ジュースのコップを倒した。 一度目は 倒しそうになってストップを自分でかけてセーフ。2度目はやってしまった。注意力が不足かな? コップが壊れた訳でなし…「ま いいかぁ〜」
入浴前 トイレに誘導。他に誰も居ないので 下着を下げたついでに脱いでもらった。すると母は「あれっ!ここに何かあったよね…」と膝を擦った。 「ごめん。これからお風呂よ。誰も居ないからいい?ズボン 片付けたの」と言うと「うん」と頷いた。 「ズボン」と言う言葉が直ぐに出ない。。。 数秒前に脱いだものが 思い出せないのか? 「う〜ん。。。ま いいか。前と違う。何か変と思えるだけでも良しとしなくちゃ。。。」
お風呂は順調。 上がる時「面倒かけてねぇ〜」と言った。 「○○ちゃんの事 大好きだから…何とも感じないよ。メンコイもの…」と言うと「こんなに判らない者でもメンコイの?」と。 「そう メンコイ メンコイ」と言うと「有難いねぇ〜」と。
風呂上りに 母のズボンの裾の綻びを縫ってもらった。 今日は黒いズボンで テロテロしている布なので難しいかな?と思ったけれど…。今日の縫い方は 完璧。 ただ 縫いどまりが出来なくて…2度縫いしていた。 縫い物は 合格。
家から施設に向かう時「ここは何処?」と聞いてみたが ちっとも判らなかったし言えなかった。 が施設に着いた時「お帰りなさい。何処にお出かけでしたか?」と職員に聞かれて始めはちんぷんかんぷんの答えだったが…「今 何処から来たの?」と質問を変えたら「この人の家から」と答えた。
母の調子は 落ち着いていても こんな感じ。 毅然とした母の面影はないけれど…楽でもないけれど でも でも メンコイです。
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