母のタイムスリップ日記
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先日 故郷の友人から茶豆がどっさり送られてきた。 荷物の中には 南瓜も入っていた。
彼女とは 小中高と一緒である。 先日の会にも来ていたけれど…クラスが違い 今回はゆっくりお話しする時間が取れなかった。 残念という便りを書き上げたら 荷物が届いたのだった。 彼女も私も農業とは全く縁がなかったのに…。 嫁いだ先が兼業農家だった。 結婚した時に訪ねたら 裏の畑に案内されてアスパラを見せてもらった記憶がある。「次々と出てくるのよ」と言っていたっけなぁ〜。 きっと 今頃はお義母さんの良き助手をつとめて居られるだろう。。。 戴いた茶豆はご近所さんにもおすそ分けをした。 「おいしい」と評判。 今日 母にも食べてもらった。「おいしいよぉ〜」と。
昨日は 義姉から ぶどうが送られてきた。 今年最後のデラウエアと巨砲が入っていた。 義姉は その年の一番おいしく出来た物を送ってくれる。 義姉の実家はぶどう農家である。 今までお勤めしていたけれど…この夏からはお勤めをやめて実家の手伝いに専念なさっている。お母様がもう仕事が出来ないから…と言われていた。 今年のぶどうは お天気に恵まれたからとっても甘い。 これも 母に食べてもらった。 「これは…これは…」となかなかぶどうという固有名詞が出てこなくてようやく「ぶどうだけれど…」と言った。「えと え〜と…」とまた考え込む。「デラウエア」というと「デラ フャン?」と聞き直された。 母はデラと言う言葉は知っているのに…それを言いたいのに出てこないのである。
窓越しにお隣の屋根を見ていた。 赤い瓦に壁は赤いレンガ…それを言いたいのに「濃い色と薄い色とえ〜と口にあるもの…」と言う。 始めは何を言っているのか 判らなくて母の視線の先にあるものを見つめていた。その内「ひとつ、ふたつ……と数え始め13だよ。あれが薄い色」と言った。「13かぁ〜何だろな」と思って瓦の数を数えたらぴったり13だった。 「すごいねぇ〜」と褒めると「いやぁ〜」と照れた。 母の言葉は 誰に向けたものでもなくて殆ど独り言風である。 でも 向かい合わせに居るのは 私しかいないのだから…聞くのは私の務めだろう。。。
母と家に向かう時 新サンマを4匹買った。 お昼に母に焼いて食べさせてあげようと思っていた。 けれど…あまりにも暑くて焼く気力を失い 残ったカレーとオクラと長芋のサラダにしてしまった。
夕食にサンマを食べながら…母に焼きたてを食べさせなかった事が悔やまれた。次回は 必ず。。。
母は割りに落ち着いていた。お腹の方も調子が良いようだった。
施設の90を越えるご婦人がゴミ入れにする箱を折られていた。 「とても上手ですね」と声をかけると「お部屋に一杯あるから お姉ちゃまにあげるわ」と言われた。 居室まで着いて行くとベットの隅に新聞紙に大切に包んであった。 相当な数だった。「これ全部あげる」と言われた。 母も折り紙をしている時 人に褒められて意欲を出して折っていた事を思い出し戴く事にした。 施設に戻ってから「有難う みんなから羨ましがられたわ」と言うと「また 一杯作るから…あげるね」と張り切っていらした。 この紙箱 枝豆のから入れにしたり 生ゴミを入れたり重宝しそうである。 毎日 頑張って折り続けられるように…と思う。 いくつになっても 痴呆になっても 人は誰かの役に立ちたいものだし…また役目を果たしたい…と思うものである。 母を見ていて 判った事。。。
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