母のタイムスリップ日記
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2004年06月06日(日) からかったつもりが…


 一昨日 義姉に「小梅があったら1キロ程頂戴」と厚かましいお願いをした。義姉は「手捥ぎしていくよ」と言ってくださった。
約束通り小梅を持ってきてくださった。それも4キロ近くだ。
大変な厚かましさだったと深く反省。
ありがたく漬けさせて貰った。
カリカリ梅を漬けるには 新鮮さが命なので…。
軸の所は、夫の共同作業で…。
梅漬けが大好きなので…こればかりは手伝ってくれる。勿論時間が許せば…という条件付だけれど…。

今 キッチンは梅の香りが漂っている。
おりしも今日から梅雨に入った。

4日ぶりに母と会った。
風邪が抜けなくて…昨日は行かなかったのだった。告別式の後 間に合うか判らなかったので「リハは直接GHで…」とお願いしていたのだった。
行こうと思えば行けたのだが…。
おかげで 今日は大分楽になった。

母はソファーに突っ伏していた。何かを拾おうとしているのだと思ったが違っていた。どうにもならない気持ちだったのだろう…べそをかいていた。
「どうしたの?」と聞くと「訳があったんだけれど…忘れてしまった」という事だった。
居室に入り「家に行こうね」と言うと「何処にも行かない。何もないもの…」と持ち物がない事を訴えた。
クローゼットを開けると途端に表情が変わり「あるんだぁ〜」と言う。
着替えしてもらって 居室の整理。
母の小さな巾着袋に実に沢山の物が詰め込まれていた。
色鉛筆 小皿、折り紙 タオル等…。
「あ〜帰ろうとしたんだなぁ〜」という事が一目瞭然だった。
空白の日々の母の思いを考えると胸が痛む。
けれど どうにもならない日もある。

外に出ても 家に着いてもあまり楽しそうでない様子だったが…。
昼食を家族みんなと摂って 過ごしているうちにだんだん気持ちが落ち着いてきた様子だった。武久夢二のカレンダーの絵をみて「この間と同じ絵だね。あれはぶどうか?」と聞いてきた。
「いや、藤の花だよ」というと「ひとつ、二つ…」と花の数を数え始めていた」休息を入れて入浴洗髪。

髪を乾かした後 母に質問してみた。
「ねぇ。鉄1貫目と綿1貫目とどっちが重たいかねぇ〜」
「重さでしょ。そりゃ 同じ重さだ物…」と引っかかる事もなかった。
「ひゃ〜。やっぱ 頭良いわぁ〜」と言うと。
「そりゃ こっちに住んでいる内に 頭良くなったんだわぁ〜」とニヤニヤしている。
からかったつもりが、からかわれていたのだった。

帰宅頃には すっかり落ち着いた母になっていた。
 
昼食の支度は「うどん茹で」を手伝ってもらった。
最初は不安げだったし、私もお鍋をひっくり返したら…とドキドキしていた。でも ちゃんと出来た。勿論 隣で作業しながら母の手元からは目を放さずにいたけれど…。その後 しょうがを摩り下ろしてもらった。これも合格。おろし金の始末も器に移すのも合格だった。


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