母のタイムスリップ日記
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さすがに疲れていて…気力はあるのだけれど身体が重たい。 のこぎりを使ったわりに腕の痛みは少ない。腕の方はアフターケアをしっかりやったからだろうと思う。でも肩や脇がやっぱり痛む。
今日は、介護保険の更新の為の訪問調査だった。 訪問予定の方が 体調を崩されたという事で 代わりの方が見えた。おそらく初めてお目にかかると思う。
とても丁寧な方で 身分証書を母にも私にも提示してくださった。 今の母は「何が何だかわからないだろう」その証拠に「遠い所 ようこそおいでくださいました。大変ですね」と挨拶していた。 ここが何処で 相手が何処から見えたかなんて…母にはわからないのだ。 でも、こういう挨拶が出来れば…「痴呆」なんて見えないだろうな。 でも 初めて会うという感覚はあったのかな?
書類の順番通り 名前 生年月日を聞かれた。 でも 母は 名前すら言えず「この先に行くと 有るんです」なんて答えていた。これで「名前は言えない」と言う事になる。 でも 実際はきっと言えると思う。 施設で繰り返し呼ばれているので 記憶が残っている筈である。たまたま言えなかっただけである。 これを否定しても おそらく介護度が上がりも下がりもしないだろうという事はよくよく判っている。
食事は出来ますか?トイレに行けますか?他の方に迷惑となる行為はありますか?いろいろ聞かれる…。 物差しを使って判定するのだから 仕方ないだろうけれど…。 質問に答えるなら「出来ます」となるだろう。 でも、実態は 普通に食事できる訳でなくて…おかしな行為も入って見守りがどうしても必要である。 聞き返したのは「腕が曲がりますか?」「エッ?」「洋服を着る時に腕が曲がりますか?」 そんな質問に 60パーセントくらいできる。50パーセントくらいできる。そういう言い方で答えた。 「腕は動く、歩ける…麻痺はないのです。でも 言葉が理解できなくなるのです。日によって異なりますので…」と伝えた。
途中「母の笑顔が素敵だ」とか 気を抜くようなお話を入れてくださり 30分ほどで終了した。「補足は、施設の方でなさって下さい」とお願いした。
昨年の事と比較して 「これで良いでしょうか?」とこちら側に確認させてくれた。調査としては模範的であった。
おそらく、介護度は変わらないだろうと思う。
施設に戻った時 母がとても不思議そうな顔をした。 「何だか 騙されているみたいだな…何も悪い事してないけど…変だな?」 こちらは「ドキッ」とした。 「はい、騙しています」と心で謝った。 ほんとの事を伝えたら…不穏になりそうな気がする。 少し前までは 不穏になった。でも、今はどうだろう? 今 母の感覚が正常に働いているみたいだ。実態把握とまでは行かないのだろうけれど…。 本当の事を言えば 伝わりそうだ。でも 直ぐに消えてしまうだろう。 そんな事を ツラツラと考え「また来るよ」とはぐらかした答え方で済ませてしまった。駄目だねぇ〜。ここの部分だけは 母に許して貰うしかない。
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