母のタイムスリップ日記
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朝 起きた時 ニュースの音が聞こえた。 夫に「ご飯…」と言いに言ったら丁度宇都宮の人質事件で警察が踏み込んだその時だった。画面に釘付けとなる。 踏み込んだもののその後はなかなか動かないし…。テレビに見入って居る訳にも行かず 食事して夫を送り出す。 その後娘を送り出して 母の所に行こうとした時 電話が2本立て続けに入った。結構重たい話題だ。 急ぎ友人に向けて便りを書き上げて さて 宛名は…病院か自宅かと迷う。
帰宅してから…と家を出た。 母を連れて家に戻ると留守電チカチカである。 今度は母の介護保険更新の調査の事だった。 母に食事をさせて 電話した。 GHの近所の支援センターのケアマネさんだった。 書類には「自宅で…」と書いていたのだが 見落とされていた。再度チェックして「はい。了解しました」という事で日にちを決めた。
受話器を置いたら また電話。 今度は、サッシ屋さんだった。雨戸の調子が悪いので取り替えてもらう為先日採寸して貰ったのだが…今日 取り付けに来るという事だった。 急いで母をトイレに誘導して 排泄を促した。今日で3日目らしいのでここで踏ん張ってもらわないと…。でも、母の気力は続かなくて…「腸閉塞にでもなったら手術よ」と言うと慌てていきんだ。 良くないのだけれど…排便が優先だから それに時間が迫っている。 何とか成功して 直ぐ入浴、洗髪 風呂から上がって髪を乾かしていたらピンポン…サッシ屋さんが到着。「セーフ」
仕事の様子を 母も一緒に見守った。 「腰が痛い」と言うので前屈や後屈 腰を捻ったりして少しのストレッチ。 母は、笑い転げていた。 慌しいけれど 母は穏やかだったので ほっとして 施設へと送り届けた。
とここまでは まあまあだった。 いや 施設でも順調で「さっ帰ろう」と玄関に移動始めた時…。 「ねぇ〜」と入所者の中で最高齢の方から声をかけられた。
3日前の面会 いやその前もそうだったのだが いつもニコニコと私を見ていた方なのに…ニコリともしないのは気になっていた。 母に頻繁に連れ出すからかなぁ〜と思っていた。
が、違っていた。 どうやら その方のお部屋に母が侵入してベットの毛布を畳んでしまうようなのである。「やめて」と言うと車椅子を持って言ってしまうと言うのだ。
訴えは 真実だろう。 ただ、母にその認識がないはずである。 おそらく私か職員を探しに行って 毛布が出ているので片付けようとするのだろう。「あの人は 私を嫌っているのです」と言われて はたと困ってしまった。でも、真実を伝えるしかないと思いお話をした。
「ごめんなさいね。母は、病気が進んでしまって 私の事も判らないし、言葉もわからなくなってきたのです。嫌いだから…という事では無いのです。 ほんとに ごめんなさいね」と謝った。 その方も ご家族が来ない寂しさもあるだろう…。 ゆっくりと話を伺っていると 母が向かい合って座っている入所者に少し大きな声を出し始めた。 「あ〜やきもちが始まったかぁ〜」と思った。 するとさっきの方が「昨日、職員を怒鳴っていたのよ」と更に付け足してくれた。「ガガ〜ン」である。
対応する職員も大変と思うけれど…母の病の状態と置かれている状況のまずさを思い知る。 少なくとも 私と一緒の時はそういう激しい感情を見せる事はない。 もう、個別の対応が必要になっているんだなぁ〜。
でも と思った。 今日を振り返っただけでも 母は、今帰りたいモードになっているのだ。 最近の母はいつもそうだなぁ〜。 今日は珍しく弟が迎えに来るっていっていたなぁ〜。 病の進行もそうだけれど…今 ちょっと不穏状態なのかも知れないと思い直した。 だから 最高齢のその方に「もう少し 日が立てば 少し落ち着くかも知れません。許してくださいね」とお願いした。 「いや、こっちこそ やな事言ってごめんなさいね」と言ってくれた。
素敵な笑顔に戻ったその方にそっとお礼を伝え「素敵な笑顔が戻って嬉しい」と言うと更にニコッと笑ってくれた。
施設を出た時 雨空を見上げて涙を堪えた。 「傍にいなくてごめん!」
朝から ちょっとおかしな流れだったなぁ〜。 そういえば、娘も10数万円の定期券と月極め駐車場のカードと電車のチケットを紛失したと最高に機嫌が悪いのだった。 小さな台風がいっぱいあるなぁ〜。
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