母のタイムスリップ日記
DiaryINDEX|past|will
| 2004年03月24日(水) |
虫の知らせって言わないだろうけれど… |
母を美容院に連れ出すために施設に向かった。 今日は、ついでに外食しようと思った。 何故って…母のお金を弟に送金するのだもの。 母は全く知らないけれど…でも哀しすぎる。
まず、弟に送金した。母の居ない所からでも可能だけれど、母のお金だし。 勿論 手続きしたのは私なんだけれど…。 その後、母の春秋用のパンツを2本買った。 他の方も待っているので試着室に入っても 何か気ぜわしかった。
昼時の混雑をやり過ごしてから お目当ての場所に行く頃には疲れ切っている母で多少不機嫌になっていた。 「ごめんね」と謝っても感触が悪い。 お店に入って母を良く見てみるとどうやらお腹が痛む様子だった。 お腹が空いているからだろう…と思ったけれど、今日は「お腹空いたな」と言う言葉は一度も出てない。 「お腹空いた?」と聞いても「大丈夫」の一点張りだったのだった。 それでもテーブルに食事が並ぶとしっかり食べ始めて全量お腹に治めた。
直ぐに美容院に向かおうと外に出ると空模様が怪しげだった。 お天気が悪く乾ききっていないので沢山の洗濯物が干してあった事を思い出し急いで家に向かった。
家について直ぐ「トイレに行きたい」と母が言ったのでコートを着た儘トイレに直行して便座に座った。座ると同時に出るべきものが出た。 座った儘でコートを脱がせた。 ヤレヤレ、間に合ってよかった。これで美容院に直行していたらどうなっていたか…。虫の知らせとは言わないだろうけれど…。 トイレの始末を終えて部屋に入ると今度は留守電がチカチカしていた。 「?」と思って聞いてみると弟からだった。 どうやら、私が口座番号の下2桁の数字を書き間違えたようだった。 「ががーん」何たるミスだ。母がいるので急いでいたから…と自分に弁解。 これもあっての虫の知らせだったか?
弟と話している隣で母は ソワソワ。トイレから出たばかりなので落ち着かないようである。 「今日駄目だったら、明日やり直す」といって電話を置いた。 母が落ち着くのを待って銀行に電話した。 「今日は行けないけれど…」と銀行より先に電話したら…「こちらから電話が行ったのですか?」と話が行き違う…。 向こうは、痴呆の母がいるなんてわからないし、用が詰まっているなんて判らないのだから仕方ないのだけれど…イライラとしてしまった。 とりあえず「銀行からの連絡を待ちます」と電話を切った。
夕食の時間まで戻れなくなってしまう…と慌てて美容院に向かった。 母は、美容院に入ると「可愛いい。可愛いい」を連発。 どうも色とりどりの椅子や装飾が一番先に目に入ったのだろう。いつもと同じなんだけれど…今日に限ってどうした事だろう? それにしても 今日は混んでる。人がたくさんいるのだ。 母は、それにも反応して「いっぱいの人がいるね」と笑う。 母の番が来て隣の毛染めをしている若い方をみてケラケラと笑い出す。 つられて若い子もオーナーも笑い出した。 良かった。これで不機嫌になってしまったら…いたたまれないもの…。 母の笑いはそれだけで終わらなかった。 パーマ液を定着させ待っている間「目が見えない」タオルを押し上げようとした。「我慢ね」というとまたケラケラと笑い出した。 また、さっきの若い子が染色の為隣で 同じように待っていてまた笑い出した。 すると母は「ほら、笑っている…」と更に笑い出した。 母と若い子と私の笑い声が広がってしまった。 ま、不機嫌な声より良いかと居直る事にした。
途中水筒のコップにジュースを入れて渡すと母は、コップをかじろうとした。「飲むのよ」と言っても通じない。やっと口に含んだと思ったらクチュクチュとし始めた。「ごっくんね」と言うとやっと飲み込んだ。こんな事を数回繰り返してようやくちゃんと飲む事を思い出せた。
汗の出るような動作の連続だった。 もう、美容院は無理かなぁ〜と思うけれど…もう一息母には頑張ってもらいたいな。
施設の食事が始まる時間に美容院を出た。 もう、すっかり暗くなってしまっていたが…滑り込みで夕食に間に合った。
家に戻ると銀行からの留守電が入っていた。 それも、昼過ぎに電話を受けた人で留守電の受けた苗字と母の苗字が違うので確認したげだった。私もあの時名乗らなかったけれど…。私みたいなミスした人他にも居たのかしら?そんな訳ないよねぇ〜。 でもさ、もう銀行はとっくにクローズしているのよねぇ〜(はははぁ〜)
|