母のタイムスリップ日記
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2004年02月07日(土) お風呂上りの心配


 母は、居室で一人お人形に声をかけていた。「この子ちっとも話さない」と言いながら窓から入るお日様の当たる場所に置いて「可愛いね」「良かったね」と話し掛けていた。笑顔いっぱいの母だったけれど…その笑顔…痴呆の加速に思える最近なのである。
ぬいぐるみに声がけをする日が来たのだなぁ〜。
ちょっと 複雑な思いがした。

職員のお話に拠ると 昨夕 玄関の所まで行き「××(私の名)は未だかしら…」と言っていたそうである。
昨日は面会する筈の日だったけれど、行かなかった。
でも母が明確に覚えている訳はない。体で覚えた感覚が瞬間過ったのだろう。

リハのため我が家に向かう。
外に出た時信号停止の車の列を見て「自動車が並んでいるね。どうしたんだろう?」と言った。先日は「自転車が並んでいる…」と言って間違いに気が付き笑っていたのだから…今日は調子良いのかな?
足の上がりが悪かった。でも、痛いと言う訴えも無いし転ぶような事も無かった。バスも乗り継いだけれど ステップもちゃんと上がった。

家で昼食。中華餡かけを作り、おかずは「浸し豆」と「切干大根煮」「トマト」「佃煮」浸し豆は、母の好物である。
今朝夫が「少し固いな」と言っていたので母の様子を見ていると「美味しい」と問題なさそうだった。トマトジュースとお茶を飲んで片付けた。

折り紙を渡すと切り抜きをするように折り出した。判っていたけど確認の為「何を作るの?」と聞くと「お花」と言った。
頭で考えた事と動作は一致している。でも折り方が違った。
おそらく何処かで何かが違うと認識しているのだろう…幾度も折り方を替えてみていた。これは、母の性格で以前から納得できないと必死で思い起こそうと思考錯誤するのだ。痴呆になってもそういう所が消えないのはとても不思議である。
鋏を出してあげると「良い鋏だね」と言う。施設では 切れない鋏だものね。切りにくいよね。
正式では無いけれど 母の望み通りの花が出来上がった。良かった。

その後入浴、洗髪。少し冷え込んでいるので洗髪時「寒い」を連発。いえ、浴室暖房で暖めてからなのだけれど…それでも寒いようだった。
仕方ないのでバスタオルを肩からかけてあげて洗髪した。体を洗い終える頃には冷え切ってしまいお湯をかけると「熱い」と訴える。「ごめん、ごめん。ちょっとだけ我慢してね」と掛け湯を続け、体がお湯に慣れたところで湯船に浸かってもらってセーフ。

湯が上がりに体を拭くのが最近の課題である。
母に待ててねと声をかけて浴槽に蓋をするのだけれどこれが待っていられなくなっている。一人で移動してしまうのである。何事も起きなければいいのだけれど湯上りは滑りやすく転倒の危険が増すのである。
これから、だんだんに浴槽の蓋は後回しになるだろうなぁ〜。
言葉を理解できなく成ったのか、記憶の定着が鈍くなったのか…。

リハを受けている間に すっかり寝入ってしまった。かなり眠かったのだろう…。昨日の睡眠はどうだったのかな?
リハの時右の足、腰の痛みを訴えた。療法士さんは「右側筋肉がいつもより硬い…」と言われていつもより長い時間ほぐしていらした。
やはり散歩が不足してるかな?

リハを終えて 室内をきょときょとしてるので「どうしたの?」と聞くと「ここを開けるとどんな景色か…こっちはどんな景色か…と考えて見てたの」と言う。なるほど障子戸を閉めてあった。
開けてあげると「あー良いねぇ」とほっとしたようだった。
外に出たいんだな…と感知して 施設への帰り支度をして外に出て駅に向かって歌いながら歩いて行った。


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