母のタイムスリップ日記
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2003年11月28日(金) 絵手紙


 母の固有名詞が出なくなったのは もう数年前から始まっている。
けれど、今ほど頻度が高くなかった。

今日、家にいる時に長男から送られて来た「りんご」への礼状を母に書いてもらおうと思った。りんごを出して絵手紙にするつもりだった。
りんごをテーブルにおいて「これなあーに?」と聞くと「んーと。ここまで出ているけれど…」と言葉が出ない。「り・・」というと「りんご」と言えた。
どの位分かってるのだろう…という興味もでて6種類の果物をテーブルに並べてみた。
みかん、バナナ、りんご、ゆず、ラフランス、柿
ちゃんと、言えたのはバナナだけ。
一度全部確認作業をして、2種類くらい並べると何とか思い出して言えた。
種類が多くなると、似ている(みかん、ゆず)等に関らず言えなくなった。

以前は「分からない」「忘れてしまった」という事に気が付くと母は、とても不穏になり哀しそうな表情になった。
だから「忘れた」という事に気が付かないように配慮してきた。
でも今の母は、思い出すのもゲーム感覚で楽しめている。
「当たったぁ〜。外れたぁ〜」とニコニコであった。
忘れても辛くならない母を見ることは、嬉しくもあるけれど・・・・・・!

他にもある。
トイレに誘導しようと声をかけると…
「ちょっと、今 済ませてしまったみたいだなぁ〜」今の今まで向き合って過ごしていたのだが…。
「でも行ってみよう」と誘うと…
「うちのおしっこは、早すぎて、間に合わないんだなぁ〜」と笑った。
この会話で二人トイレで大笑い。
母も自分の表現のおかしさに気が付いているのだ。

母が辛く無いなら OKだ。あとは、こちらが受け止めるしかないだろう。

長男への礼状は、仕上がった。
一般的な「うまい」という視点では判断できないけれど…。
いつもながら、母の物を見つめる視点がすごいと感じた。
りんごを上の方から フカンで捉えているのだ。
このよさ、長男に分かってもらえるかな…?


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