翌朝、カーテンの隙間から入る柔らかい日差しで目が覚めた。 8時過ぎだった。
貴女も同じ位の時間に目覚めたようで しばらくの間、ベッドの上で二人まどろんでいた。
チェックアウトの時間は12時だから まだゆっくり出来る。
でも今日、帰らなければいけないんだ・・。 そんな思いが頭を過る。 それを打ち消すように貴女を抱いた。
貴女の肌のぬくもりを 肌の感触をちゃんと刻んでおく為に。 貴女に導かれるように俺たちは一つになり 貴女の中で果てた・・。 しばらく貴女の中に入っていたかった。
俺は枕元にある時計を見つめた。 ホテルの備え付けの時計で秒針がついている。 俺はその秒針を見つめて考えていた。 こうしている間にも秒針は動き続け 今現在もすぐに過去に過ぎ去っているんだな・・。 夕べの事も今朝の事もすでに過去になっているんだな。 そんな事を考えていた。
シャワーを浴びて朝食のあと
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