2002年12月10日(火) |
初めての外泊・・4(完) |
そのまま俺達は眠りについた・・。 窓から差し込む朝の光で目覚めた。 その時、俺は少しブルーな気分になった。
それは、2人の夜が終わってしまったから・・ 楽しかった夜が・・ ロマンティックな夜が終わってしまったから・・ 眠ってしまった事すら悔しく思った。 俺の頭の中に、「今日は帰らなくちゃいけないんだ・・」 そんな想いもあって、ブルーになった。 その一方で、「まだ帰るまでには時間がある! せっかく貴女といられる貴重な時間をブルーな気分には したくない!」 そんな想いもあった。
新幹線に乗るまでの時間、街を歩いたり、食事をしたり・・ 楽しい時間を過ごした。 だけど時間が経つにつれ、「帰らなくちゃいけないんだ・・」 この想いがどんどん大きくなり、切なさが増していった。
新幹線に乗った。 貴女の方が先に降りる。 貴女が降りる駅が近づくにつれ、俺は無口になってしまった。 どうしようもなく寂しい。 楽しかった分、離れる時の寂しさは強烈だった。 貴女の降りる駅に着いた・・ 貴女は、自分の手帳を破いて書いた手紙を俺に渡し、 出口に向かって歩いた。 俺だけを残した新幹線が動きだし、ホームで貴女は遠慮がちに 手を振っていた。 俺は貴女からもらった手紙を読んだ。俺は家に着くまでの間、貴女にもらった手紙を何度も何度も 読み返した。
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